日本では、駅などで、大きな荷物を抱えている人に対して手助けする人が皆無で、迷惑そうな顔をする。
外国であれば、無償で助けてくれる人が現れる。
日本人は冷たい。
という言説を見かけました。
これはその通りだと思いますが、ひとつ抜けている点があると思います。
日本人の特性として、何かされたら返さないといけない、という思い込みというか、習性というか、日本人固有の考え方なのかもしれませんが、そのように考える人が多いです。
つまり、困っている人がいる。
助ける。
助けられた方は、返すことができないので(お礼ぐらいしか言えない)、困惑する、もしくは迷惑に思うことが多いです。
程度問題もありますが、つまり、本当に助けが必要なら助けないといけませんが、荷物が多い程度なら、助けない方が、その困っている人にとっても都合がいいです。
これが転倒して骨折して歩けない、ということならば、返す返さないの問題を超越しているので、助けは必要だと思います。
相手が外国人になると、返す返さないの問題がクリアされるので、気軽に手助けする日本人も多いと思います。
日本人が冷たいということはないです。
手助けすると迷惑だと思われるから、手助けしないのだと思います。
本当に困っているとき、困っている当人が、助けて欲しいと声を出せば、手助けしてくれる日本人は多いはずです。
日本は家族主義の国で、家族には良い意味でも悪い意味でも積極的に関わろうとするけど、家族ではない人間には、積極的に関わろうとしないというのもあると思います。
アメリカは個人主義で、個人が緩くつながるせいで、気軽に話したりするようですが、日本では他人同士気軽に話したりはしないです。
日本といっても、北海道から沖縄まで、いろいろとあるから、地域によって差はあるとは思いますが。
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