愛媛県警が女子大生を窃盗の疑いで誤認逮捕して自白を強要したとかでニュースになっていました。
タクシーの売上金が盗まれる事件があり、防犯カメラを確認したところ、犯人と思わしき人物が写っており、それを元に女子大生を逮捕したようです。
あとで犯人が名乗り出て、女子大生の無実が明らかになりました。
女子大生と、その名乗り出た犯人は、同じアパートに住んでいたとのこと。
さて、世の中の風潮としては、警察を非難する声が多いです。
もちろん、誤認逮捕は許されることではありません。
担当者はしかるべき処分をされて、誤認逮捕された女子大生は謝罪、それから逮捕にかかる補償を受けるべきと思います。
個人的には、自分は警察に同情的です。
防犯カメラの映像を元に逮捕したとのことですが、犯人と似ていたことは不運としかいいようがないです。
裏付け捜査を行わなかった(もしくは行ったけど確証が得られなかったのかも)点はずさんだと思うし、無実の女子大生にとってみればひどい話ではあります。
女子大生が否認して、警察は自白を強要したとのことですが、これも幾分かは仕方がない面があると思います。
警察が事件の犯人を捕まえる。
取り調べを行う。
犯人が「身に覚えがない。無実だ」という。
警察は「ではお帰りください」――なんてことになったら犯罪が野放しになってしまいます。
犯罪の認否を、自白に頼るというのも前時代的とも思いますが。
女子大生が犯人と似ていたと報道されていますが、どれだけ似ていたのかも興味があります。
よっぽど特徴的な髪型(金髪とか)とか、服装が似ていたとかなら、やはり警察のほうが可哀相と思ってしまいます。
しかし、どこにでもいるような格好で似ていたとされるのなら、警察は無能といわれても仕方がありません。
今回は誤認逮捕が明るみにでたけど、過去には、不幸にもえん罪で罪が確定した人も多いのではないかとも思いました。
追記
その後の報道によると、警察による思い込みがあったそうです。これはアウトだと思います。犯人が名乗り出たから良かったものの、名乗り出なかったと思うと怖いです。警察は事件を多角的に捜査して、しっかりと裏付け捜査も行ってもらいたいものです。
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