「ジェレミー・クラークソン農家になる」感想

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「ジェレミー・クラークソン農家になる」(シーズン1~2)を視聴しました。
 ランボルギーニのトラクターが出てきた時点で、所詮は軽薄な農業コメディなんだろうなと思ったものの、コメディの部分はあるにせよ、案外と芯のしっかりした良質なドキュメンタリー番組でした。
 笑いあり、感動あり、考えさせられる部分も多いです。

 番組が企画を持ち込んで、ジェレミー・クラークソンにやらせているわけではなく、あくまでジェレミー・クラークソンが主体で、番組が従なんだと思います。
 自分は特に農業に興味はないけど、それでも興味深く視聴できたので、もし農業に興味がある人なら大いに楽しめるはず。

 シーズン3が配信されたら真っ先に視聴したいです。

 シーズン1の3話。
 大工のアランという人が、長雨に対する文句をジェレミーに言う場面があります。
 ひどい言いがかりだ、とジェレミーは憤慨します。
 なぜアランはそんな言いがかりをつけたのか。
 その直前の場面、直売所の出来をみたジェレミーが「フォートナムメイソンみたいだ」と言って、アランはフォートナムメイソンを知らないから意味が分からないようです。そのあと長雨に対する文句をジェレミーに言います。

 見直したところ、この場面の更に前に、アランはジャガイモが欲しいと言っています(30分過ぎぐらい)。予測ですが、ジェレミーは、アランにジャガイモを渡すのを忘れたのかもしれません。
 いわゆる「江戸の仇を長崎で討つ」
 あくまで予測でしかありません。
 ただ、ジャガイモの件から長雨の文句に関しては、時間が空いているのでジャガイモは関係ないかもしれません。
 積もり積もったものがあってフォートナムメイソンで爆発した可能性もあります。

 ジェレミー・クラークソンという人はさすがひとかどの人物です。
 最初に見たとき、なんだこの爺さんは、失敗ばかりじゃないか…やばいぞこの爺さん、と思ったものの、何度か見返したところ、イメージは逆転しました。

 最初はケイレブは頼りになる農業のプロという感じではあったけど、もし、ケイレブが60手前の年齢で、モータースポーツの世界に行って、モーゼもチンギスハンも知らない、世紀の数え方も知らない、ろくに本を読んだことのない21歳の若造から怒鳴られて、それでもめげずに頑張られるのかな、と考えると、ジェレミー・クラークソンの奮闘ぶりはすごいです。
 知識や教養は、人のベースになるもので、これさえしっかりしていれば、どこに行っても、何をしても、大丈夫なのだろうと思いました。

 ケイレブは作付けのミスは認めるべきでした。しょーもないプライドが邪魔して、かたくなに認めません。かっこわるすぎ。気持ちは分かるけど。

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