サリーとアン課題を思い出せなかったのでAIに聞いたところ

 サリーとアン課題の名前が思い出せなくて、Gemini(AI)に聞いてみました。
 AIはこういうところは強いと思います。

「何かの心理実験で、名前が思い出せないです。マシュマロテストに似ているけど違います。たしか、発達障害(に類似するものかも)か何かの心理テストだったように記憶しています。幼い女の子(もしくは男児)が複数登場して、主観視点と客観視点が関わっていたような気がします。時間差があって、お菓子をどこに隠したか(置いたか)で、主観視点しか理解できないとか云々とか。なんという名前の心理実験か分かりますか?」

ご提示の情報からすると、それは「サリーとアン課題(Sally-Anne task)」である可能性が非常に高いです。

この課題は、「心の理論(Theory of Mind)」の発達を評価するために用いられる代表的な心理実験です。

サリーとアン課題の概要:
登場人物: サリーとアンという2人の人形(あるいは子役)が登場します。

物語の設定:
サリーが自分の持っているお菓子(またはビー玉など)を、特定の場所(例:バスケット)に隠します。
サリーが部屋を離れます。
サリーがいない間に、アンがそのお菓子を別の場所(例:箱)に移します。
サリーが部屋に戻ってきます。

質問: 実験者は子どもに「サリーはお菓子をどこで探すでしょうか?」と尋ねます。

この課題のポイント:
子どもが「心の理論」を発達させている場合、サリーはアンがお菓子を移したことを知らないため、自分が最初に隠した場所(バスケット)を探すと答えます。これは、サリーの「誤った信念(false belief)」を理解していることを示します。
心の理論が未発達な場合、子どもは自分がお菓子の現在の場所(箱)を知っているため、サリーもそのことを知っていると誤解し、「箱」と答える傾向があります。つまり、他者の視点(信念)と自分の視点(知識)を区別できない状態です。
この課題は、特に自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたちの心の理論の発達の特性を研究する際によく用いられます。自閉スペクトラム症の子どもは、定型発達の子どもに比べて、心の理論の獲得が遅れたり、困難を抱えることが多いとされています。
「主観視点と客観視点が関わっていたような気がします」という点も、まさに「サリーはどこにあると思っているか(主観)」と「実際にお菓子がどこにあるか(客観)」の区別を問うている点で一致します。
マシュマロテストは「自己制御」を測る実験なので、それとは明確に異なります。
したがって、あなたが探している心理実験は「サリーとアン課題」で間違いないでしょう。

「ありがとう。サリーとアン課題でした。名前的にマシュマロテストと混同しやすいけど、サリーとアン課題のほうが複雑ですね。」

いえいえ、どういたしまして。お役に立ててよかったです。
おっしゃる通り、サリーとアン課題はマシュマロテストとは異なる種類の複雑さを持っていますね。

サリーとアン課題とマシュマロテストの比較
マシュマロテスト: 主に子どもの自己制御や衝動性を評価するものです。「今すぐ小さな報酬を得るか、我慢して将来大きな報酬を得るか」という、自分の内面的な欲求との戦いが中心になります。

サリーとアン課題: これは「心の理論(Theory of Mind)」という、他者の視点や信念を理解する能力を測るものです。つまり、「他者は自分とは違う考えや知識を持っているかもしれない」という複雑な社会的認知能力を必要とします。他者の「誤った信念」を理解するという点で、より高度な思考が求められます。

このように、どちらも子どもの発達を測る心理実験ですが、焦点を当てている能力の側面が大きく異なりますね。混同しやすいお名前ですが、その本質は対照的と言えるでしょう。

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