海外ドラマ「ホームランド」シーズン3の感想

ホームランドのイラスト
「ホームランド」シーズン3を視聴しました。全12話。
 大まかなストーリーですが、触りだけ紹介します。
 ブロディはCIA爆破の犯人にされて、キャリーは病気のことが公になって入院させられることに。
 しかしそれは謀略のひとつで、CIAの計画する大きな作戦の布石の1つに過ぎなかった――

 面白さはシーズン1と2に比べると落ちたと思います。
 感じ方は人それぞれだから、シーズン3も1と2に比べて全く遜色ない、いやそれ以上に面白い、という人もいるかもしれません。
 私は、キャリーとブロディが恋仲になった点に感情移入できませんでした。
 この2人の関係を肯定的に見られるかどうかで「ホームランド」シーズン3の面白さはずいぶんと変わるはず。
 感情移入できれば、途中の展開はハラハラドキドキで、最後は号泣かもしれません。
 些細なことは気にならないかもしれません。
 自分は感情移入できなかったので、逆に粗のほうにばかり目がいってしまったのかもしれません。
 イランの防諜組織のトップを暗殺する計画だって、無人偵察機で爆撃したらいいんじゃない? と思います。
 もちろん、無人偵察機が爆撃した痕跡を残したら、アメリカが暗殺に関わったということになるので良くないでしょうけど。
 もしくは(ブロディとは別の)スパイを送り込んで、暗殺させるか。
 どうにかして毒を盛ることだってできそうな気もします。
 わざわざブロディを二重スパイに仕立てて送り込む必要があるのかどうか。
 暗殺の準備には何年もかかるから、それならブロディを送り込んだほうが手っ取り早いのかもしれません。
 そこに難癖をつけると、物語自体が成り立たなくなるのは分かってはいますが。

 主人公のキャリーも、公平な目で見れば問題のある人物にしか思えないです。
 自分の考えがいつも正しい。
 だから上の命令は、間違っていると思えば無視する。
 やるな、といわれたらやる(どっかの芸人じゃあるまいし)。
 仕事に私情を持ち込む。
 精神も不安定。
 上記の真逆の人物だったら、面白味に欠けて、主人公らしさが損なわれるのかもしれませんけど。
 物語の最終目標は難があるとは思うけど(ブロディが暗殺の実行犯になるのは説得力に欠ける)、筋運び自体は、リアルだと思います。論理的ではなく、場当たり的な部分は現実的だと感じました。

 アメリカ軍、特に海兵隊だったら、仲間を見捨てることはしないと思います。
 政府も同じだとは思いますが、CIAはちょっと特殊なのかな、という気もします。
 諜報組織なので、ヒロイズム的なものは通用しないはず。
 もし人道が第一なら、付け込まれる結果になりかねないです。

 あと、最後に何か大事件でも起こるのかと思ったらあっさりと終わって意外でした。
 色々とケチを付けましたが「ホームランド」は水準以上に面白い海外ドラマだとは思います。
「ホームランド」シーズン4は、Amazonプライムに登録されたら真っ先に視聴する予定です。

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