佐藤秀峰「特攻の島」感想


 佐藤秀峰先生の漫画「特攻の島」を読みました。
 Kindle版で全9巻を購入したのはいいけど、なかなか読もうという気になれなくて、ちょっと時間が空いたときに1巻だけ読んでみたところ――
 一気に全巻読みました。

 ふと「特攻の拓」を思い出しましたが、名前が似ているだけで関連性はありません。
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アマゾンプライム

「特攻の島」は全9巻ですが、途中まではアマゾンプライムに入っている場合は無料で読むことが出来るはずです。
 後半に関しては有料になりますが、Kindle Unlimited読み放題に入会すれば最後まで読めると思います。
 Kindle Unlimitedは、無料期間がありますし、時々はキャンペーンを行ったりしています。
※プライム本や読み放題対象は時期によって変わる可能性があるので、詳細はリンク先でご確認ください。

「特攻の島」は人間魚雷「回天」をテーマにした漫画です。
 綿密な取材のあとが随所に垣間見えて、しかも物語としても十分に面白いです。
 敵側の内情は描かれないし、エンタメ作品にありがちな、出てくる敵がどんどん強力になっていくような部分もありません。

 読後感は良いものではなかったけど、この漫画は総合的には傑作であり、後世に残る漫画だと思います。
 鬼気迫るものがありました。
 わずか75年ほど前の日本が描かれていますが、令和の今と比べると隔世の感どころじゃなくて世界そのものが違うんじゃないかというぐらいの差を覚えます。

「特攻の島」の各巻末には「Stand by me 描クえもん」というおまけ漫画が収録されています。
 こちらは漫画家のドキュメンタリーみたいな漫画です。
「特攻の島」とは雰囲気が全く異なっていて、こちらはギャグっぽい要素もあります。

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