Xで以下のようなポストを見かけました。
「自衛隊員は靴に穴が空いたら自費で新しい靴を買うらしい」
半長靴に穴があいたら、部隊内の補給陸曹に言えば、新しいのに取り替えてくれます。
ちなみに3足支給されるはずです。お金はかかりません。
自衛隊の装備品は、平成初期の頃からすると大幅に良くなっています。
アメリカ陸軍に比べると劣っている部分はあるとは思いますが。
・戦闘装着セット
たとえば防寒に関しては、平成初期の頃までは、防寒セーターと作業外皮だけでした(方面隊によって異なるかもしれません)。
いまは、防寒インナーシャツ(カエルスーツ)、作業外皮、防寒戦闘服(インナーが装備可能)などがあって充実しています。
しかし私物で、ネックウォーマーや耳当てなどを買う人も多いです。
かつては自費で、リバーシブルのジャンバーを買っていた人も多いはず。
装備は以前より充実しているけれど、上下のセパレートタイプの雨衣は良いとして、ポンチョは官品にしてほしいと思う自衛官は多いはずです(部隊によっては官品があるかもしれません)。
ポンチョに関しては私物を持っている自衛官は多いです。
脱落防止のひもなどを買う自衛官は多いので、これは官品(消耗品扱い)として支給すべきだろうと思います。
貸与される装備品は、衣装ケース3~4個分あります。
官品といわれる貸与される装備品の扱いは厳格です(年に何回も検査があります)。
官品は扱いが厳格で、かつ、かゆいところに手が届かないところもあったりするし、戦人などのメーカーの物品のほうが使い勝手が良いので、私物を使う隊員は多いです。
自衛隊員が私物を買うのは、装備品が支給されないから、ではないです。ものによっては、性能的にあまり良くないのもありますが、大きな理由は、私物は点検に出さなくても問題ないからです。
官品として、いろんなものを支給します、ということになればそれは自衛隊員にとってはありがたいことだけど、管理や検査の手間が増えることにもなります。
だったら官品の扱いは適当でも良い、つまり杜撰に扱って良い、ということになればどうなるか。
装備品の横流しが行われるようになります。
なので官品の管理が厳しいのは仕方のないところです。
自衛官の給与を上げる。
それで追加の装備が欲しい人はそれぞれ必要なものを買ってください、というのがいいのなかと思います。
職種や職域によって、必要な装備が異なるので、どうしても不公平感はでてくるとは思います。
一部の不埒な隊員が装備品の横流しをしてもいいよ、というぐらい寛容だったらいいけど、装備品は元を正せば税金なので、それは難しいだろうと思います。
コメント