最近気づいた料理のこと

 私は調理師免許を持っており、飲食店で15年ほど働きました。
 従って、普通の人よりは、料理はできると思っています。
 しかし、自分は料理が上手い、というふうに思わないようにしています。
 自分は「料理が上手い」と思い込むと、自分の知らない料理、調理技術などを目の当たりにしたとき、批判的になってしまう可能性が高いからです。

 それは良いとして、最近自炊して思ったことは…
 当たり前のことではあるし、頭では分かっていたし、おそらく何度も人から言われたことなのかもしれませんが、最近つくづく実感したのは「古い食材で調理すると料理はおいしくない」

「古い食材で調理すると料理はおいしくない」
 本当に当然のことだと思います。
 もちろん、腐っている、または腐りかけた食材などは論外です。
 腐ってはいないし、見た目も変わらない、においもない、形も崩れていない野菜があったとしても、古ければおいしくないです。
 料理の上手な人は、そういう食材を使用しておいしい料理を作ることができるのかもしれませんが。
まかないの肉野菜炒め
 たとえばキャベツ。
 新鮮なキャベツはおいしいです。
 生で食べても焼いても煮てもおいしい。
 新鮮さの落ちたキャベツは、生で食べても味気ないし、焼いても煮ても、なんだか味が薄い気がします。
 ネギやタマネギ、にんじんなども同様です。
 ジャガイモは古くなってもそんなに味は落ちないかもしれませんが(比較的日持ちする傾向にあるからそのように思えるのかも)。

 新鮮な野菜でつくった野菜炒めはおいしいけど、古い野菜でつくった野菜炒めは、食べられないことはないけどおいしくないです。
 飲食店でも、お客さんが多いと回転率が上がるし、食材も新鮮なものが使われがちで、逆にお客さんの少ない飲食店は食材が新鮮ではない可能性が高く、従ってあまりおいしくない、ということになるのかもしれません。

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