ベルセルクの作者である三浦建太郎先生が逝去されました。
思えばベルセルクは、職場の後輩が大好きで、その影響で読み始めました。1990年代のことです。
最初は、シリアスな顔つきの大男(ガッツ)が、デカい剣をぶん回して、ばったばったと敵をなぎ倒していくだけの、しょーもない漫画に思えました。
我慢して読み進めていくと、ガッツの幼少期のエピソードが始まり……そこからは一気に引き込まれました。
蝕では衝撃を受けて、ガッツに共感できるようになりました。
ベルセルクの連載開始は1989年。
32年前です。
さすがに今読み返すと、序盤などは古くさいところも確かにありますが、思い出補正みたいなものもあるかもしれませんが、2021年の今でも通用する画力と物語だと思います。
当時は圧倒的に面白く、ほかとは一線を画す漫画作品でした。
そして時代とともに進化していく漫画でもありました。
2021年現在も、ベルセルクは未完です。
冗談のひとつとして、ベルセルクは未完のまま終わるだろう、作者が亡くなるのが先か、読者が先か、みたいな話がありましたが、それだけ作品が多数の人に認められているからこその冗句だとも思います。
あと20年ぐらいして、2040年あたりに、まだベルセルク終わってないのか、そろそろ冗談が本当になるんじゃない? みたいなことがささやかれて……という未来を想像していました。
高齢の人が亡くなるのは自然なことですが、54歳は若すぎると思います。
残念です。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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