海外ドラマ「ホームランド」(S1)第13話「決意の果てに(後編)」の感想

「ホームランド」シーズン1の第13話です。
 ニックは副大統領ウォルデンたちと、国務省の地下シェルターに避難します。
 自爆用爆弾ベストのスイッチを入れますが――故障のため、爆弾は起爆しませんでした。
 ニックはトイレに籠もり、汗みずくになりながらスイッチの配線を修繕します。

 キャリーは、身柄を拘束されそうになりますが、ヴァージルの車を運転して国務省から離れます。
 そしてニックの自宅へ。
 娘デイナに詰め寄って、父が自爆テロを起こそうとしていると告げます。
 支離滅裂ながら、デイナにも思うところがあったようで、警察に不審者がいる、と電話するものの、キャリーが退散したあと、父ニックに電話をかけます。

 帰ってきてと懇願するデイナ。
 嘘をつかない、という文化は、日本とアメリカに共通しているのかもしれません。
 ニックはどうしても「帰る」と言えません。
 嘘をつけばいい、と思うけど、それができない。
 結局のところニックは爆弾のスイッチを押すことが出来ませんでした。

 ウォーカーは用済みとなり、ニックが始末します。
 自爆テロは不成功になりましたが、ニックはナジールに協力をすると約束をします。
 最後は、キャリーの双極性障害の治療の場面で終わります。

 結末は、もやもやとした終わり方でした。
 スッキリしません。

 ニックは、表面上は平静を装っているし、家族との関係も悪くない。
 ソールは、事件の核心に近づいているけど、上からの圧力も受けている。
 シーズンの終わりにしては、不完全な結末でした。

 結末の問題は別として、総合的な感想としては、上質なスリラー映画をみているような感じでした。
「ホームランド」は、近年見た海外ドラマのなかでは抜群に面白いです。
 ちなみにここ2~3年で視聴した海外ドラマは「Dr.house」「ブレイキングバッド」「名探偵モンク」「リベンジ」「ハウスオブカード」など。
 上記の作品と比べて「ホームランド」の面白さは、少なくとも自分のなかではトップクラスでした。

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