以前は終身雇用が普通でしたが、今はもう変わって、40代、もしくは50代で就職や転職をする人は多いようです。
自分は20代後半に調理師免許をとって調理師として働いていましたが、41歳のときに働いていた飲食店が事業閉鎖(倒産ではなく部署が閉鎖)となり、無職となりました。
仕事探しですが、飲食業であればスムーズにいったと思います。
たぶん1~2ヶ月もあれば決まったはずです。
給与は、同水準か、下がるかもしれませんが。
しかし、飲食は飽きていたので別の業種に行きたいと考えました。
色々あって職業訓練で専門学校に通うことになりました。
広告デザイン関連です。
・職業訓練の専門学校のファーストインプレッション
・6ヶ月間の求職者支援訓練が修了
専門学校を卒業後、就職活動をしていましたが8社にエントリーして、5社は書類選考が通らず、3社は面接をしました。そのうちの1社は面接の最初にこちらから辞退しました。
・職業訓練中に受けた就職面接
・とある新しい会社の面接を受けたときの話
・とあるweb制作会社の面接で言われたこと
就職活動をしていたところ、母が肺がんになり、介護や療養が必要になったので、就職活動はやめて、自営の道に進みました。
元々、将来的には自営をやろうと思っていたので、その時期が早まっただけ、と考えることもできます。
ここまでは自分の話。
以下は、自分が経験したことと、それから見聞きしたことを加味しつつ、一般的な中高年の就職事情を考えてみます。
40代以降の就職は難しい
40代以降の就職は、自分が経験した部分、および人から聞いた話を総合すると……難易度は高いです。
20代の場合は就職は簡単です。
30代前半もそんなに難しくないです。
30代後半、そして40代になると、状況はシビアになってくるようです。
「○○に詳しいです」「○○が専門です」は通用するか
その業界にどれだけ精通しているかという部分はプラスにも、マイナスにも働くようです。
一般的には、企業は即戦力を求めている場合が多いので、経験者を優遇する傾向があると思います。
キャリアコンサルタントも、よくそういうことを言います。
「経験や知識を売りにしましょう!」
場合によるとは思いますが、実はそういう、その業界に詳しい人は、その業界の人間からすると、疎ましかったりします。
どういう意味かというと、先輩は、先輩風を吹かせたい。
新人が、先輩より詳しいと、何かとよろしくない場合もあります。
しかし、まるっきり未経験の業界になると、今度は戦力として期待できないことにもなります。
ということで、ケースバイケースはあるにせよ、自分が詳しい業界の、近いところにある業界を目指した方が、案外とスムーズに就職できるかもしれません。
幾つか例を挙げます。
和食の調理師だったのが……お菓子業界に行く。おろし市場で働く。洋食専門店で働くなど。
建築関係の業界紙の記者だったら……。医療やIT関係の業界紙など、畑の違う分野。
商業系のデザイナーなら、Webデザイナーや、Webプログラマーなど。
これが全く違う業界になると、たとえば和食の調理師が、Webプログラマーを目指すのは……絶望的だろうなと思います。
年齢や、志望動機次第かもしれませんが。
自分は飲食で15年ほど経験がありますが、確かにベテランの調理師よりも、何も知らない新人のほうが、好まれやすい傾向はありました。
何も知らない新人のほうが、教えやすいからです。
「○○という店で調理の経験が10年があります!」というのは、一見強みにみえますが、雇う側は嫌がる可能性があります。
もちろんお店の雰囲気や状況なども関係はしますが。
ということで、自分の場合、飲食関係にエントリーはしませんでしたが、もしエントリーしても、思ったほどとんとん拍子に進まなかったかもしれません。
年齢が最大のネック
「自分の強みを活かした就職活動」とはよく言いますが、それが唯一の答えではないと思います。
あえて自分の強みを前面に出さず「未経験だけど勉強がしたいからこの業界で働きたい」というのが良い場合もあるはずです。
けれどもやはり年齢は若い方が有利です。
40代や50代でその業界未経験であれば、下っ端からのスタートになりますが、上司は高い確率で20代や30代です。
どちらもやりづらいです。
会社は人を選べますから、どうせなら若い方がいいと考えると思います。
わざわざ中年を採用する必要はありません。
自分がサラリーマンだとして、年上が新入社員で入ってきたら嫌です。
市場原理というか、お店に何か買いに行くとき、古くて、性能の低い(味のよくない)品物を購入するかと自問すれば分かりやすいかも知れません。
新しい製品で、性能も高い(味がいい)ほうに目が行くのは当たり前です。
新人に即戦力を期待する業界もあるので、なかなか難しいとは思います。
就職は、運の要素が強いからなんともいえません。
40代以降なら、可能であれば……自営という道もいいと思います。
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