「ワンパンマン」感想


 Amazonビデオで「ワンパンマン」を見ました。
 単行本も、10巻ぐらいまでは読みました。

 どんな物語か。
 強くなりすぎた男の悲哀を描く物語です。基本的にはコメディです。

 アニメと漫画、共通の感想として、ワンパンマン、面白いけど……メジャーになりそうにない感じを受けますが……しかし、アニメ化もされているので、メジャーかメジャーではないかならメジャーではあると思います。

 時々見かけますが、孫悟空とサイタマはどちらが強いか。
 または範馬勇次郎と戦ったらどちらが強いか。
 これは簡単なことで、その作品の主役が強いに決まっています。
 つまり、ドラゴンボールの世界であれば、サイタマはワンパンチで孫悟空を倒せないはず。
 序盤でサイタマが圧倒したとしても、孫悟空が修行して、最終的には悟空が勝つことになるでしょう。

 もし、ワンパンマンの世界に、悟空や範馬勇次郎が現れたら……サイタマが圧勝するに違いありません。
 そういう漫画です。
 敵の強さをこれでもかと強調して、ためてためて……サイタマがワンパンチであっさりと勝つ。そこにカタルシスがあります。

 ヒーロー協会設立のきっかけをつくったのは実はサイタマなのに、C級ヒーローからのスタートというのは皮肉がきいていて面白いです。

 メジャーなのにマイナーな感覚を覚えてしまうのは……展開がワンパターンのせいかもしれません。
 どんなに強い敵が出てきても、結局のところサイタマが勝ってしまいます。
 それはそれでカタルシスがありますが、何度も繰り返していると、ああ、またか……ということになるので、なにか工夫が必要だろうし、いっそのこと短く完結させてしまうのもいいのかなと思います。

 アニメの一期は出来は良かったので、2期も機会があったら見てみたいと思います。

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