アニメ「ヴィンランドサガ」感想


 アニメの「ヴィンランドサガ」を視聴しました。
 原作は24巻まで読んでいます。

 ヴィンランドサガの原作はいくつかの章立てに分かれています。
 幼少編、ブリテン編(復讐編)、奴隷編、ヴィンランド編など。

 アニメは、幼少編、ブリテン編(復讐編)が描かれていて、最後にプロローグが終わった的なことが示唆されるので、どうやら二期もあるようです。

 ヴィンランドサガのアニメの出来はすばらしかった。
 原作に忠実で、アニメ版独自のプラスアルファもあります。
 原作が好きな人なら、ほぼ満足いくのではないかと感じました。

 幸村誠先生原作では、アニメのプラネテスもすばらしかったけど、ヴィンランドサガも負けず劣らずの完成度だと思います。

 原作未読で、ヴィンランドサガのアニメを視聴すると……
 一見すると、短刀使いの少年が戦場で敵をばったばったとなぎ倒して立身出世していくストーリーに見えるので、よくある知能低めの子供向けのしょーもないアニメに見えます。
 この作品のテーマは、戦いとは真逆の、愛の本質とか、不戦などがあって、原作を読み進めていくと、それが徐々に明かされていきますが、アニメの最初のほうだけを観ると、テーマがいまいち見えてこないので、ばかばかしい話に思えます。
 正直、トルフィンが父親の短刀を前にしてわあすごいみたいな目で見つめる場面なんてキモいです。
 そのあと親父が出てきて、お前に敵はいないんだと諭すので、武器に憧れるアホな子供の描写というわけでもありません。

 直情的なクソガキが分不相応な復讐心にかられて、直接的には関係のない人間の命を都合良く奪っていくような物語……と見えてしまうのも確かです。
 この作品を評価するなら、少なくとも奴隷編までは消化する必要があると思います。
 前半部分に凄惨な戦いの描写があるせいで、奴隷編以降のストーリーが生きてきます。

 原作は未完なので、この先どうなるかは分かりませんが(モデルのソルフィン・ソルザルソンは開拓半ばで死亡)、この作品は漫画の歴史に残る作品だと思っているので、今後に注目していきたいです。

 アニメの二期が制作決定とのことです。

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