飲食店で働いていたとき、ふだんは厨房のなかで調理をしていました。
時々、ホールに出ましたが、お客さんから質問を受けたことがありました。
そのときは、炙り焼き用の車エビを持っていきました。
お客さんが「これはどれぐらい焼けばいいですか?」と聞いてきました。
ホール業務に慣れていれば、たぶん、即座に答えることのできる質問だと思います。
おそらく、ベストな答は「片方ずつ、焦げ目がつくぐらいに焼いてください」だと思います。
けどそのとき「どれぐらい焼けばいいですか」と聞かれて、即座に答えられませんでした。
自分で食べるものなら、見れば分かるはずです。
そのときはエビでしたが、肉の場合、中に火が通ればOKなので、エビも同じだと思います。
お客さんはエビを焼いた経験がないから店員に聞いているのだと思いますが。
たとえば焼き肉屋さんに行って、店員が肉を持ってきた。
「このお肉、どれぐらい焼けばいいですか?」と聞くかどうか。
自分は聞いた経験はないし聞こうと思ったこともないです。
焼けば食べられるかどうかは分かりますから。
見て分からないかな? と思いますが、なかには、見ても分からない人がいるようです。
たぶん、質問としては、そんなに奇抜なものではないのかもしれません。
結局のところエビをどれぐらい焼けばいいのか分からなかった私は、ホールスタッフを呼んで説明してもらいました。
もうひとつ。
自分はキッチンだったので注文をとったりすることはできませんでした。
ある日の営業中、トイレに行きました。
キッチンに戻る途中、お客さんが「すいません。カシオレをひとつください」と言ってきました。
「……少々お待ちください」といって、ホールの人に「あちらのお客さんの注文をお願いします」と伝えました。
ホールのスタッフが聞きに行くとお客は「もう注文した」と言いました。
自分は客のところに戻り「注文はあちらにお願いします」と伝えました。
これは、お店のシステムが悪いのだと思います。
自分ならまず店員さんを呼び止めて注文していいかどうかを聞きますが。
もうひとつ。
オープンキッチンで焼き鳥を焼いていると「すいません」と客席から声がしました。
「はい」と声のした方向を見ますが、誰もこちらと目線を合わせません。
(もう呼んだつもりになってる…)
混雑している店内だと、呼びかけは、1度だけだと伝わりにくいです。
こちらが見たときに、目を合わせるか、手を上げるかしかもらいたかった。
こちらとしては、また「すいません」と声がかかるまで待つしかありません。
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