ほんの些細なことが明暗を分ける交通事故

 家の近くに公立学校があります。
 その裏手に丁字の交差点があります。
 家に帰るため、バイクに乗ってその丁字交差点に差し掛かりました(こちらは直進)。
 その丁字交差点は信号はありません。
 一時停止の標識もありません。
 ミラーはあります。
 直進のほうが道幅は広いので優先道路です。

 何度かその丁字交差点付近で危ない目にあった経験があったので、走る位置ですが、左側ではなく、ほとんど中央を走っていました。
 前方にも後方にもほかに車は走っていません。
 何故真ん中を走るのか、という点ですが、左からノンストップで車が出てきても避けられるように。

 交差点が近づいてきました。
 ミラーを見ると、左側から、軽自動車が向かってくるのが見えました。
 こちらが見えるんだから、あちらからも見えてるだろうと考えて、スピードを落とすことなく直進しました。
 けれど、その軽自動車、一時停止はおろか徐行もせずに右折してきました。
 ギリギリで避けました。
 左側を走っていればほぼ間違いなく軽自動車の横っ腹に衝突していたはずです。
 相手は中年女性でした。

 いつもは左側(左端ではない)を走るのに、その日だけは真ん中寄りを走っていました。
 もし自分がぼけっとしながら運転していた、もしくは前後に車がいて、真ん中を走るのが難しかったりしたら、事故に遭っていたかもしれません。
 こちらが見えてるんだから、あちらからも見えてるだろうというのは、あまり信頼しないほうがいいです。

教訓

 一寸先は闇。

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