今まで読んだ戦記物で面白かったのを紹介します。
▲「大空のサムライ」
面白いけどゴーストライターが書いているようです。
従って脚色が多いと予想されます。
前半は少し退屈だけど、中盤のガダルカナルで負傷してラバウルまで帰ってくる場面は手に汗握る展開で面白いです。
▲「たった一人の30年戦争」
小野田寛郎の体験記。
面白いけど、いいように書きすぎかなという感じもします。
これもゴーストライターが書いたようです。
▲『小野田少尉との三ヵ月「幻想の英雄」』
戦記ではないけど、小野田寛郎の実際が分かると思われる読み物。
人間観察の部分は面白いです。
ただ、この著者も癖が強すぎです。
詳しくは以下をご覧ください。
・津田信『小野田少尉との三ヵ月「幻想の英雄」』感想
▲「最悪の戦場に奇蹟はなかった」
ガダルカナルとインパールの戦記。
前半はガダルカナル、中盤はインパール、後半は捕虜生活が描かれます。
面白いです。
軍隊を経験した人なら面白さ倍増と思います。
戦闘の描写は少なめで、軍隊という組織の人間関係というか人間模様の描写が多いです。
おそらくですが、ゴーストライターが書いたものではないです。
編集者の校正は入っているとは思いますが。
読み物としては面白いけど、矛盾しているところも多いです(人肉食についての記述など)。
主人公やその周りの人間の犯罪自慢みたいなものも多いです。
▲「私は魔境に生きた」
日本兵がニューギニアの奥地に逃げ込み、終戦を知らずに10年ほど原始生活を送る話。
サバイバル生活の記述が面白いです。
だけど10年間も、情報を得ようとしなかったのが不思議です。
2~3年なら分かるけど、4~5年ぐらい経ったら、どうにかして情報を得ようとするのではないかと思います。
自分ならそうする、と言いたいところだけど、実際に体験するとまた違うのかもしれません。
後半部分の原住民との交流も面白いです。
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