「ベターコールソウル」シーズン3の感想

 ネットフリックスで「ベターコールソウル」のシーズン3の配信が始まりました。
 シーズン3はまだ全部は視聴していません。
 とりあえず1~5話の感想。
 ネットフリックスの契約を切ってしまったので、6~10話の感想の記事は、少し先になると思います。

※シーズン3を全部視聴したので、後ろのほうに追記しました(2017年9月17日)。

 シーズン3は、シーズン2の続きです。
 正直、シーズン2を良く覚えていないので、後半の一部を見返しました。
「ベター・コール・ソウル」シーズン2の第10話「引き金」の感想
「ベター・コール・ソウル」シーズン2の第9話「大成功」の感想
「ベター・コール・ソウル」シーズン2の第8話「フィフィ」の感想

 テーマを端的に表せば「兄弟の確執の物語」
 地味といえば地味です。

 2話で、ジミーとキムはパラリーガルを雇うため面接を行いますが、太った女性です。
 どこかで見たと思ったら、この女性「ブレイキングバッド」にも出ていました。
 結構やり手の……なんというのか、秘書、パラリーガルです。
「ブレイキングバッド」で、いつかは忘れましたが、ウォルターの義弟ハンクに偽電話(奥さんが交通事故で)を掛ける場面はよかったです。

 あとこの回は、ガスも出てきます。
「ブレイキングバッド」を視聴していると更に楽しめます。

 3話では、ジミーは兄の策略にひっかかり、逮捕されることになります。
 裁判になりますが、ここら辺はアメリカの司法制度ということもあって、流れがよく分かりません。
 進みも遅いです。
 5話が裁判の様子です。チャックはジミーにしてやられます。一応ここがミッドポイント、中間地点だから、この話の流れが結末まで続くと思われます。

「ベターコールソウル」は面白いけど、無駄な描写も多いと思いました。
 丁寧といえば聞こえは良いけど、尺を無理矢理伸ばしているところも多いです。
 一場面、5秒で描写できるところを、3分かけてしつこく描写する、みたいな。
 キャラクターに簡単に説明させてもいいのに、延々と描写を繰り返す的な。
 もう少しテンポ良く進んで欲しいです。
 シーズン3に限った話ではなくて、前シーズンも同じではありますが。

 裁判の場で、チャックの家の写真が出てきますが、この写真は、大工に化けたマイクが撮りました。
 こんなところは端折ることも出来るのではと思います。
 万事この調子で、進みが遅いです。

 昔「ガキの使い~」だったと思いますが、山崎邦正芸能生活20周年記念か何かで企画がありました。
 松っちゃんが「ぎゅっと縮めたら2年ぐらいやけどね」と言っていました(数字は違うかもしれません)。
 それと同じで「ベターコールソウル」もギュッと縮めたら、さすがに十分の一にはならないと思うけど(笑) 三分の一ぐらいは不必要な場面があるかもしれません。

 それを丁寧な描写とみるかそれとも時間稼ぎとみるかで、作品の評価は分かれるかもしれません。 
 自分は「ベターコールソウル」という海外ドラマ、好きだし面白いと思うけど、この点はちょっとマイナスポイントだと思います。
 もっと展開を早くして欲しい。もっと事件を起こして欲しい。
 地味で、かつ、進みも遅い。
 テーマが恐らく、兄弟仲なので、ある意味仕方がないのかもしれません。
 マイクとジミーの絡みも少ないです。
 マイクの物語は果たして必要なのかどうか。
 とはいってもマイクの話をばっさりと削除するとそれはそれで更に地味になりそうです。

 ポイントとしては、これは予想ですが……ジミーは結局、嘘をついています。
 たびたび争点になりますが、兄が本当に数字を間違ったのか? いや、実は間違っていない。
 兄は正しかった。
 ジミーは兄を慰めるため、自分が改ざんしたと嘘をついたことになっています。
 そして兄の精神病のせいにして、こっぴどくやっつけます。
 本当の真実が皆に知られたとき、どうなるのか。

 自分自身を守るためにジミーは兄を悪者にしています。
 この点はひどいです。
 兄の、弟に対する仕打ちもひどいけど、弟も、それに負けず劣らずの復讐を行います。
 これが白日の下にさらされたとき、どうなるのか。
 たぶん、シーズン3のクライマックスはそこなのかなと思います。

「ベターコールソウル」S3の感想

 シーズン3、全部見終わりました。
 面白かった。
 まとまりに欠ける気もするし、物語はどうも冗長ではあるけど……
 シーズン1とシーズン2を楽しめた人ならシーズン3も楽しめるはずです。

 あの終わり方だと、シーズン4も確実にあると思います。
 ジミーの、数字を改ざんしたこと、まだバレてないので(結局のところチャックが勘違いしたことになっている)、シーズン4ではそこに注目したいです。

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