漫画「星を継ぐもの」感想


 漫画版の「星を継ぐもの」を読みました。
 1~2巻はおおむね原作に沿った形で進んでいきますが、後半になってくると、漫画的な展開になってきます。
 原作の小説版のほうは傑作ですが、それに比べると漫画版は凡庸かなとの印象を抱きました。
 小説版を知らなければ、漫画版もそれなりに楽しめるかもしれません。

「新世界より」は小説版と漫画版の違いが大きかったので、それからすると「星を継ぐもの」はギャップはあまり感じなかったです(絵柄や雰囲気は)。
「星を継ぐもの」の絵柄は少し古いというか、劇画タッチで、評価が分かれそうです。
 しかし今風の絵だと違和感がでるだろうし、これは劇画調なのが正解といえそうです。

「星を継ぐもの」の物語の本質には関係ないですが――小説版では日本という国の存在感はゼロに等しかったけど漫画版も同様でした。
 漫画版は、あれだけ大胆に改変したのだから日本の存在感を出しても良かったようにも思います。

 魚の保存食が出てきますが、丸のままパッケージングするのはちょっと違和感あります(笑)

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