とあるweb制作会社の面接で言われたこと

 求職者支援訓練で通っている専門学校に、とある大手web制作会社の責任者が来て、会社説明をしてくれました。
 同時にスキルテストがありました。
 テストの内容は、web用のバナー制作と、ウェブページのコーディングでした。時間は1時間。
 そのスキルテストに合格したので、面接をしたいとの連絡を受けました。
 先週末、そのweb制作会社の面接に行ってきました。

 結果はまだ分かりませんが、もし合格なら次は2次面接になります。
 雰囲気的には……うーん、あまりよくありませんでした。
 面接慣れしていないせいか、質問に対して、思ったように答えることが出来ませんでした。
 専門学校の授業で、面接対策があるので、全く準備をしていなかったわけではないです。

 現場の責任者から、web業界に対する熱い想いが感じられない、という趣旨のことを言われました。
 第一志望は、DTPやデザイン系だったので、若干会社側とすれ違いがあったと思います。

 スキルテストの結果を聞かされたのですが、どうやら自分は、デザインよりもコーディングが向いているらしいです。
 コーディングの自己採点を聞かれて「50点ぐらいだと思います」と答えると「実際はそのほぼ2倍ありました」とのこと。
 つまり満点に近かった、ということです。

 見た目だけはそっくりに真似たけど、コードは適当だったので意外でした。
 大して難しいテストではありませんでしたが。
 けど、テストは15人ぐらい受けて、合格したのは5人ぐらいだったので、内容が簡単だったわけではないようです。
 時間が1時間だったのが大きいかもしれません。
 結構作業は早いほうだと思っているので、それが功を奏したのかもしれません。
 ちなみにデザインセンスは、生徒の中では平均、もしくは平均よりちょっと上ぐらいだと思っています。

 面接官は、こう言いました。
「よくあることですが、本人のやりたいことと、実際の才能は違うことが多いです」
 確かにそうだと思います。
 下手の横好きではないけど、本当は教師になりたかったのに医療関係に進んだとか、医療関係者は実は漫画家が夢だったとか。

 コーディングのテストは満点に近かったけど、自分ではあまり得意じゃないと思っていて、苦手意識が強いです。
 思った通りにできないです。

 あと面接官に言われたのは「なぜ調理の道に進まないんですか。web業界に転職したら、給与は減りますよね。違う業界に転職するのはもったいないと思いますが」
 皮肉ではなく、単純な疑問、という感じでした。

 それを言われて、確かにその通りだと思いました。
 ハローワークでも、学校でも、そんなことは1度も言われませんでした。

 仕事は、生きるために必要なものだと思います。
 1日の大半は、仕事に費やされます。
 調理の仕事は嫌ではありません。
 けど、15年もやったので飽きたのは確かです。
 仕事がお金を得るための行動だとすれば、いや、言い方を変えて、お金を得ることが第一の目標なら、調理の仕事のほうがいいはずです。
 けど、1日の大半を費やす仕事は、自分の好きなこと、興味のある分野を選びたいです。
 お金は、大事ではあるけど、今の自分にとってはやりがいのほうが上かなと思います。

 初めてwebサイトらしきものを作ったのは10年ほど前のこと。
 色々なwebサイトを見てきました。
 こんなwebサイトを作ることができたら楽しいだろうなと思いながら、調理の仕事を続けました。

 仕事として調理に関わっていると、様々な料理が作れるようになります。
 業務としてweb業界に携わることができたら、色々なwebサイトを作れるようになるのではと思います。
 ――そういうことを伝えることができたら良かったけど、イマイチ伝えることが出来ませんでした。

 web業界になんとしても入りたい、という訳ではないので、そういうところが言動に表れたのかもしれません。
 色々なwebサイトを作れるようになりたい気持ちは本当ですが、DTPやデザイン系の仕事も捨てがたいです。

 まあ落ちたとしても、次に行けばいいだけの話です。

追記
 結果が出ました。
 1次面接は通りませんでした。
 ここ数日間、考えていましたが、もし、1次が通っていても、2次は辞退しようと考えていました。

 自分のやりたい仕事は、web業界ではないということがはっきりと分かりました。

 企業研究と自己分析は大事です。
 面接は勉強になりました。

 なにかこう、勉強にもなって、働くのが楽しいと思える仕事を探したいです。

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