「ノルウェイの森」は名作なのか駄作なのか
「ノルウェイの森」を読んだことはありますが意味不明でした。
共感も出来ないし、面白いとも思いませんでした。
読んだのは20代の頃です。
村上春樹さんの著作は、初期の作品は好きです。
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」など。
「ノルウェイの森」は名作だという人もいます。
人によって受け取り方は異なるようです。
登場人物に共感できるかできないかで読後感はずいぶんと変わりそうではあります。
「ノルウェイの森」には思い出がひとつあります。
15年ぐらい前の話。
20代後半でした。
仲の良い女の子がいました。
A子さんとしておきます。
そのA子さんの親友(女性)が心臓病を煩って入院していました。
B子さんとしておきます。
B子さんは、心臓病のため、若くして亡くなりました。
自分はB子さんとは面識はありません。
B子さんは、病床で「ノルウェイの森」を読んでいたそうです。
当時、ベストセラーになっていたから、読んでみたいと考えたのだと思います。
自分は「ノルウェイの森」を読んでも響くものは一切なかったけど、そのB子さんも同じ感想だったようです。
「読んだけど、よく分からなかった」
私は、人生で残り少ない時間を使って「ノルウェイの森」を読みふけったB子さんが不憫でなりません。
当然ながら「ノルウェイの森」に罪はありませんが。
人生にわずかに残された時間を「ノルウェイの森」で消費するなんて、もし自分が同じ立場なら発狂するかもしれません。
A子さんは、亡くなったB子さんの影響で「ノルウェイの森」を読んだそうです。
そしてA子さんの感想は「……うーん、面白くない。こんなに面白くないものだとは思わなかった。小説って、こんなに面白くないものなんだ……」
「ノルウェイの森」は絶賛している人も多いので、世の中の見方としては、名作なのだと思います(個人的には名作だなんて全く思いません)。
自分が読んだのは20代の頃だから、40代になった今読み返すとまた違った感想を抱くかもしれません。
「ノルウェイの森」がもし無名の新人作家が書いた作品ならベストセラーにはなっていないと思います。
村上春樹というブランド力と出版社のマーケティングが成功して「ノルウェイの森」は売れたのかなーと思います。
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