職業訓練のハローワークの指定来所日(最後)


 求職者支援訓練は、訓練中と訓練修了後も、指定来所日ということで、ハローワークに足を運ばなければなりません。
 訓練中は月1回です。
 そこで担当者(毎回変わる)と、訓練の進捗状況や、就職活動についての話などをします。

 先月の指定来所日で自分は「家族が入院して、就職活動はもうしません、できません」と伝えました。
 基本的に、職業訓練を受講した人は、就職が前提です。
 学校に行ったけど、就職はしません、ということはできないはずです。
 だけど、相応の理由があれば、就職しないことも可能だと思います。
 今回の家族の入院はそれに該当すると思ったので「就職活動をしなくていいですか?」の確認ではなく「就職活動はしません」と宣言をしました。
 すると担当者は「そうですよね……就職活動は無理ですよね」と困ったような雰囲気でした。
 自分はそのとき「1ヶ月後の指定来所日は、もう就職活動しないから来なくていいですか?」と聞いたら「上司に相談します」と待たされました。
 結局、1ヶ月後の指定来所日は、最後なので、可能ならば出てきていただきたい、とのこと。
 時間については、何時でもOKです。

 就職活動については、担当者は小声で、パソコンで求人検索をしたと書いてもらえればいいです、とのことでした。

 そして1ヶ月が経ち最後の指定来所日がやってきました。
 担当者は、1ヶ月前とは別の人です。
 しかし、事情はハローワークカードに記載されているはずです。
 その担当者も、時間は大丈夫でしたか、とか、大変ですよね、とか言っていました。
「では、早く済ませますね。ところで活動状況はどうなっていますか」
「活動状況とはなんですか?」
「就職の活動状況です」
「1ヶ月前に就職活動はするつもりはないと伝えてありますけど」
「え?」みたいに驚かれました。
 ……結局のところ、担当者の上司と思われる人物が出てきて、奥の部屋で話をすることになりました。

 家族が入院中で、世話をする人が自分しかいないから、就職活動は無理と伝えました。
「分かりました」との返答でしたが、どうもイレギュラーなケースのようで、あまり要領を得ません。
 病院の請求書とかあったので、それを見せました。
「家族の入院でゴタゴタしていても就職活動はしなくてはならないのですか?」と聞いたら「いえ、それは仕方がないと思います」との答え。

 就職活動状況報告書(名前はちょっと違うかも)なる用紙に記入しました。
 自営を始める、というところにチェックを入れました。

 書類のコピーをとって、それでやりとりは終了しました。
 以降、会話文を記します。この通りじゃないけど、おおむねこんな感じです。

 担当者は言いました。「前回と今回と、不快な気持ちにさせて申し訳ありませんでした」

「いえ、それはしょうがないと思います」(最後の日に就職活動状況を訊かれるとは思っていなかったけど)

「親身になって考えれば、家族が入院している状況で、就職活動はできないだろうと思いますし……」

「色々お世話になりました。給付金もいただいたし、学校にも通わせていただいて、大変勉強になりました」

「今後、家族の入院の件が落ち着いて、自営のほうが、上手くいかないとかの状況がありましたら、またハローワークにご相談ください」

「分かりました。ありがとうございます」

 ということで、最後の指定来所日が終わりました。
 問題点も多いと言われる求職者支援訓練の制度ですが、自分は有意義だと思います。
 半年間、給付金もいただきました。
 助かりました。

 求職者支援訓練が就職に結びつくかどうかは、本人次第だと思います。
 けど、年齢は若い方が有利なはずです。
 業界未経験で、30代後半とか40代以降なら厳しいと思います。
 学校で、優秀な成績だった人も、就職活動は結構厳しいみたいでした。
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