アメリカのNBCテレビが、とある業界分析レポートを取り上げました。
それは「5年後には、日本の自動車メーカーは激減し、3社、ないし4社しか残らない」というもの。
不祥事を起こした三菱自動車が日産自動車の傘下に入りましたが、今後もそのような再編が行われる可能性が高いとのこと。
端的に言えば「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
専門家の予測なんて占いみたいなものだと思います。
専門家の予測が正しいとは限りません。
素人と専門家の未来予測には、ほとんど差がないという研究結果もあります。
1980年代後半、心理学者フィリップ・テトロックは、ある実験を行いました。
政治学の専門家数百人に対し、カナダは崩壊するかどうか、東欧諸国で何が起こるか、はたまたEUは成功するか否かなど、幅広い分野に対して意見を求め、その予測を集計しました。
結果がでるまで、25年の歳月が必要でした。
およそ8万2000件の予測の結果は――ほぼ五分五分でした。
これの意味するところは、専門家のたてる予測がいかに信憑性がないのか、ということだと思います。
結果が五分五分ならば、素人とたいして変わらない、という意味になります。
専門家の言うことが間違い。――ではなく、専門家の言うことだからといって、それが正しいとは限らない、ということです。
だから、悲観的な専門家のレポートが出たからと言って、慌てることはありません。
とはいっても、自動車業界の将来が安泰かとなると、それはまた別の話でしょうが、あまり明るい感じはしないです。
別に自動車業界に限った話ではありませんが。
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