2018年6月、富山で、元自衛官が交番を襲撃して拳銃を奪う事件が起こりました。
1989年にも似たような事件がありました。
・中村橋派出所警官殺害事件
中村橋派出所警官殺害事件の加害者は2018年現在、東京拘置所に収監されているそうです。すでに決着がついていると思っていたので少し驚きでした。
今回の事件(富山)の加害者は陸上自衛隊に1任期(2年間)在籍していたそうです。
自衛隊での1任期の2年間は、あっという間に過ぎます。
陸自は教育期間がおよそ半年間ありますから、部隊配属されて1年半で、1任期目が終了する計算になります。
個人的な感想ですが、自衛隊の2年という時間は、ある程度のことを一通り経験して、手がかからなくなる時期というか、1人前とまではいきませんが、ようやく新隊員っぽさがなくなる時期ぐらいです。
陸上自衛隊では陸士だと、拳銃の取り扱いはしないはずです。
拳銃を扱うのは、幹部自衛官です。
けれども、陸士でも拳銃を扱う職種はあるかもしれません。
航空自衛隊だと警備職種の場合は空士でも拳銃を扱うときいたことはあります。
今回の事件の加害者は普通科だったので、小銃手(軽火器)だったと思われます。
在籍はわずか2年でありますが、小銃手であれば、ほかの職種よりも小銃や機関銃を撃つ機会は多かったはずです。
小銃の扱いに慣れていると、拳銃は玩具……とは言い過ぎですが、それほど苦もなく扱えたことと思います(加害者は拳銃のモデルガンを所持していたという報道もあります)。
動機がよく分からないので、今の段階では不思議な事件、というのが率直な感想ですが、とにかく銃を人に向けて撃っている時点で正常ではありません。
教育隊では、弾倉が装填されていない小銃でも、ふざけて人に銃口を向けるだけで、厳しく指導されます。
ましてや守るべき国民に銃を向けて、発砲するとは言語道断です。
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