タランティーノの戦争映画
クエンティン・タランティーノは好きなので「イングロリアス・バスターズ」のHulu配信は楽しみにしていました。
3分の1ぐらい観て気づきました。
これ、観たことある!
いまさらナチスかよ……と思いながら観てて、けど待てよ、タランティーノってむかし、オムニバス系の戦争映画を監督してたよな。
なるほど、そのときの派生作品なわけだ。
……などと思いながら観ていて、映画館のオーナーのショシャナと、ドイツ人狙撃兵の出会いの場面のところで、視聴済みであることを思い出しました。
やばいです。
5年ぐらい前に観た映画をすっかり忘れていたなんて。
イングロリアスバスターズのお勧め度
「イングロリアス・バスターズ」は世間の評価的には「面白い」というものが多いですが、自分はいまいち楽しめませんでした。
駄作とまではいかないけど、傑作にはほど遠く、キャスティング的には大作だけど、時間を忘れるほど熱中した、というほどではありませんでした。
筋運びや細部のつくり、そして場面の緊張感や台詞の掛け合いとか、はたまた挿入される音楽などは、よくできているとは思います。
タランティーノらしいです。
個人的に、ナチスをテーマにしているところに違和感がありました。
ナチス狩りをするのなら、その前にナチスの残虐非道ぶりを描かないとカタルシスの呼び起こしようがないと思います。
ヒトラーも漫画的過ぎます。
良くも悪くもタランティーノらしいといえばそう
もし、この映画の監督がタランティーノではなかったら、これほどヒットしなかったと思います。
とはいっても、タランティーノだからこそ撮り得た映画、というのも間違いはないかもしれません。
タランティーノが好きなら、楽しめる作品だとは思います。
自分は、期待が大きすぎた分、ちょっとがっかりしてしまったかな、というのが正直な感想です。
コメント