ONE著「モブサイコ100」感想


「モブサイコ100」を読みました。

 絵柄については、上手くはないけど、ワンパンマンの初期に比べると、ずいぶんと読みやすいです。
 モブサイコ100の内容は、平凡な中学生が実はとんでもない超能力の持ち主で、それにまつわるドタバタコメディ。
 ワンパンマンの超能力版ともいうべき作品です。

 主人公は影山茂夫という中学生。通称モブ。
 師匠が霊幻新隆という霊感ゼロの詐欺師のような男です。

 ワンパンマンでは、さいたまは師匠でジェノスが弟子でしたが、モブサイコ100では、主人公であるモブの師匠が霊幻新隆(少しジェノス似)で関係が逆転しています。

 しょうもない子供向けの作品かと思ったら、大人も楽しめる、質の高い漫画でした。

 作品の面白さは、見る人の知識や経験、心構え的なものも関係するので、評価するのが難しいです。
 期待しすぎると肩すかしになるし、期待せずに向き合えば予想以上に面白いということになります。

 モブサイコ100は、ギャグテイストの漫画としては、相当に完成度は高いと思います。 
 時折シリアスな展開になったりもするし、クライマックスでは目を離せない展開でした(モブの告白)。

 独特の世界観が良いです。
 緩いけど、その世界観にマッチしたリアリティ、そしてキャラが素晴らしい。
 肉体改造部とか、霊幻新隆とエクボも良いです。

 アニメの出来もよかったです。

 ONE先生はワンパンマンだけの一発屋ではないんだなと思いました。ONE先生は一流の漫画家です。

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