飲食店で働いていた頃の話。
2人の女子高生がアルバイトで入ってきました。
A子さんとB子さんとしておきます。
今回はA子さんについて。
A子さん、周りを小馬鹿にしている感じを漂わせていました。
親に対する反抗期ならぬ、世間に対する反抗期? みたいな。
中学生あたりに多い気がしますが、高校生にもなってそれかよ……と思いましたが、まあ自分も若い頃は、なんというか、世間に対して、斜に構えるとか、周りに対して、つっけんどんになるというか、そんな時期がありました。
ちょっとぽっちゃり。
ふくよかな女の子は、無邪気というかほのぼのとしたイメージがありますが、A子さんは違っていました。
無理矢理たとえるなら、女子プロレスラーのヒール役みたいな感じです。
A子さんに、自分がある仕事を教えましたが、終始仏頂面で、なんで私がそんなことをしなくちゃいけないの? とでも言いたそうな顔つきでした。
人間は、別の人間が、どんなふうに感じているか、どんなことを思っているかを推し量れることのできる動物だと思います。
不機嫌そうな人の近くに、人は寄ってきません。
相手をバカにするとか、相手を下に見るとか、そういう空気に敏感です。
というか、犬や猫でも、人間がバカにしたら分かります。
お店のバックヤードに、注意事項や申し送りを書く小さな黒板みたいなのがありますがそのA子さんが黒板の隅に「エグザイルLove」と書いてました。
エグザイルが好きなA子さん、アルバイトは長くは続きませんでした。
3ヶ月ほどです。
辞めた理由は、話したわけではないから分からないけど、周りとの人間関係……かなと思います。
A子さんの先輩の女の子(大学生)が「A子さんは、取っつきにくいところがある」みたいなことを言っていました。
A子さんに注意しても、ふてくされて素直に聞かないそうです。
そうなると、誰も何も言わないようになります。
やがては孤立することになります。
孤立したから辞めたわけではないかもしれません。
気づいたらいなくなっていたので実際のところは分かりません。
A子さんと同時期に入ったB子さんという、やっぱり女子高生も長くは続きませんでした。
それはまた別のお話。
B子さんについては以下のリンクをご参照ください。
・アルバイトの女子高生B子の場合
コメント