「ヴィンランド・サガ」26巻の感想

ヴィンランド・サガ(26) (アフタヌーンKC)
「ヴィンランド・サガ」26巻を読みました。
 素晴らしかった。

 あの場面は10人中8人ぐらいは落涙するのではないかと思いました。
 初めて小麦を収穫して、パンが焼けて、ヒルドがアルネイズ村のみんなに溶け込んでいる状況だからこその展開。

「ヴィンランド・サガ」は日本の漫画の歴史に残る作品だと確信しました。

 しかし、予定調和的かなとも思いました。
 いや、あれはあれでいいです。感動は出来る。

 海外ドラマ「ER」のシーズン2(シーズン2の10話の最後のほう)において、カーターが、老夫婦の旦那に無責任なことを言って、旦那との仲が悪くなるエピソードがあります。
 詳しくは以下を参照してください。
海外ドラマ「ER」シーズン2の感想

 カーターと老人は最後、和解すると思いきや、全くそんなことはなく、カーターは老人に許されません。

 ヒルドがあくまでトルフィンを許さない展開もあってよかったのかなとも感じました。
 ERの場合は小さなエピソードで、ヴィランドサガの場合はメインストーリーの部分であるから、同列に語ることはできないとは思いますが。

 現実に近いのは、ERのエピソードのほうだと思います。
 何か自分が至らぬことをした。謝った。子供であればだいたいそれで済みます。しかし大人であれば、謝っても許してもらえないことはあります。特に人の生き死にが関わっているならなおさらです。

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