ある週末の夜に中洲で見かけた2人組

 数年前。
 場所は福岡市の中洲。
 週末の22時過ぎぐらい。
 週末の中洲の夜は、人通りが多いです。
 22時頃は、場所によっては混雑してまっすぐに歩けないほど。
 観光客もいるし、仕事帰りのサラリーマンやOL、大学生、ホスト、ホステスなどなど。

 仕事帰りに国体道路を歩いているときです。
 2人組の若者が道路を横断しはじめました。
 そこにバスがやってきて、クラクションを鳴らします。
 1人が腹を立てて、バスに詰め寄ろうとするけど、もうひとりが「まあまあ」みたいなになだめて、結局何事もありませんでした。

 週末の夜の中洲は交通量は多いです。
 タクシーのせいで渋滞もします。
 横断歩道を渡らない歩行者は、ある意味チャレンジャーかもしれません。
 個人的にはカッペだと思いますが。

 自分は通勤にバイクを使っていました。
 ゲイツという商業ビルがあって、バイクはその近くの有料駐車場に停めていました。
 歩いて向かいました。

 前方に、背広姿のサラリーマンなのか、30代後半ぐらいの2人組がいました。
 1人が酔ってて足下がおぼつかない。
 もう1人は介抱している様子です。

 後ろから車がきました。
 酔っ払いが車道のほうによろけて車が急ブレーキをかけます。
 介抱しているほうが振り返って、ごめん、という仕草をしました。

 何事もなく車は通り過ぎ、酔っ払いも歩道に戻りました。

 あんなふうに車に謝るのはスマートだなと思いました。
 先ほどの2人組の若者とバスのことを思い出しました。
 まあ、謝ることのできる若者もいると思いますが。

 以下蛇足。
 その謝ったサラリーマン風の人、どこかで見たことあるなと思ってて、どこで見かけたかは思い出せなかったけど、数日後に思い出しました。
 数ヶ月前に裁判を傍聴に行きました。
 裁判見学です。
 謝った男性、その裁判のときの検事さんに似ていました。
 本人かどうかは分かりません。

 とりあえず、歩行者でも車でも、非があるなら謝った方がいいなと思いました。

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