アニメ版「プラネテス」10~18話の感想

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アニメ版プラネテス中盤エピソードの感想

 プラネテスのアニメ版の感想です。
 前半については以下をご覧下さい。
アニメ版「プラネテス」1~9話の感想
 後半エピソードは以下をご覧下さい。
アニメ版「プラネテス」19~26話の感想 
10話「屑星の空」
 原作における第1話、ユーリのアルナイル8型事故の話。感動。よいエピソードです。
 アニメ版でも1話の冒頭に少しだけ出てきます。

 広い宇宙空間で、コンパスが見つかるわけはない。
 しかし、ナンセンスだとも思えません。
 現実でもこういうことって時々あります。
 あとこの回はハチマキが田名部に辛くあたる回でもあります。

11話「バウンダリー・ライン」
 テクノーラ社に、エルタニカという小国のメーカーが作った宇宙服の売り込みにやってくる話。たとえば第3国の自動車メーカーが作った自動車が日本で売れるか。まず売れないはずです。そういう話。
 この話は原作には一切ありません。
 人間関係の妙というか、色恋の話も若干あります。フィクションの色恋は結構しらける場合も多いけど、アニメ版プラネテスは扱いが丁寧で好感が持てます。
 前半何気なく見ていたけど後半は感動。素晴らしい。
 短い尺の中によくもまあこれほど詰め込めるものだと感心しました。
 アニメ版プラネテスの秀逸回だと思います。

12話「ささやかなる願いを」
 宇宙防衛戦線というテロ組織が宇宙ステーションに衛星をぶつけようとして、Toy Box号がそれを阻止する話。
 よく出来たエピソードです。
 原作にあります。
 ジャストミート!
 好きな話ではあるけど、コミックのほうが、パズルがしっかりとハマる感じが強いというか、アニメは若干違和感ありました。

13話「ロケットのある風景」
 こちらも原作にあるお話。
 ハチマキの実家が出てきます。
 細部は変更あります。ハチマキと田辺がいい感じになります。

14話「ターニング・ポイント」
 こちらはアニメ版オリジナルエピソード。
 あまり好きじゃないかな。
 原作でも、ハチマキと田辺は付き合うというか結婚までしますが……。

15話「彼女の場合」
 原作にありません。派遣社員エーデルさんのお話。

16話「イグニッション」
 ハチマキが空間喪失症に陥ってしまうエピソード。
 原作にあります。
 この話は好きです。
 例によって細部は変更あります。

17話「それゆえの彼」
 ロック・スミスと、星野五郎、そしてタンデムエンジン事故のエピソード。
 原作にもあるお話。

18話「デブリ課、最期の日」
 この話は良いです。感動。
 プラネテスのアニメ版は原作と違うから見る気がしないという人(自分も長らくその口だった)は、少しだけ我慢して視聴すると、いいことがあるかもしれません。
 アニメ版プラネテスは名作だと思います。
 原作は原作で良いけど、アニメ版は、その原作を基本として、色々と肉付けして、しかもそれが大成功しています。
 人物描写が薄っぺらいというレビューもあったけど、確かに最初のほうはそんな感じですが、話が続くにつれて、どんどんキャラに重厚さが増していきます。
 よく考えられていると感心しました。

 課長とか、係長代理補佐は、カリカチュアというか、ピエロ役というか、漫画的なキャラですが、そういうキャラがシリアスになると落差が出てぐっと引き締まります。

 後半エピソードの感想については後日追加します。
アニメ版「プラネテス」19~26話の感想

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