かつて「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」というテレビ番組がありました。
番組のコーナーのひとつに「おもしろビデオコーナー」というものがあって、これは視聴者が面白いビデオを投稿して番組で紹介するというものです。
当時は斬新だったようで、それなりに人気があったようです。
海外にもフォーマットが輸出されたりもしているそうです。
「おもしろビデオコーナー」の発案者はウィキペディアによると志村けんさんとのこと。
「おもしろビデオコーナー」はYouTubeの元祖みたいにいわれることもあります。
誰が書いた記事か失念しましたが「志村けんさんがいなかったらYouTubeも生まれなかったのかも」と読んだこともあります。
自分は違うと思います。
先発が「おもしろビデオコーナー」として、YouTubeはそれを目指したわけではなく、結果的に似たような形になった部分があるだけです。
あとから考えると単純に見えるし、簡単なようにも思えたりもしますが。
自分は志村けんさんがYouTubeの元祖みたいには思えないです。
もっともYouTubeを立ち上げたメンバーが「おもしろビデオコーナー」の影響を全く受けていないという証拠はありませんが。
YouTubeは元々、出会い系サイトとしてスタートしたことを知っている人は少ないと思います。
自分なりにネットで調べたけど、ソースが見当たりませんでした。ソースがないからデマだと主張している人もいたりします。
「成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方」から引用します。
しかし、創立者でさえ、最初はユーチューブの全貌を理解していなかった。ユーチューブは、もともと「Tune In, Hook Up」というオンライン・デートサイトとしてスタートした。自己紹介の動画をアップデートし、デート志願者がそこに投票するという仕組みだ。このアイデアはうまくいかなかったが、ここで培った技術的な基盤はほかのアイデアに活用することができた。創立者のうちの二人、チャド・ハーリーとスティーブ・チェンは、出席したパーティの動画をメールで送れずにいた(119)。もう一人の創立者、ジョード・カリムは、スーパーボウルで起きた ジャネット・ジャクソンの「バスト露出事件」のビデオを見つけられずにいた。三人は同じ発想にたどり着いた。もしも、動画をアップロードして、誰もがそれを見られるサイトがあったら? ユーチューブは二〇〇五年二月一四日にスタートし、その後三段式ロケットのように上昇した。一八か月後には、グーグルが一六億五〇〇〇万ドルで買収したのである。
フランス・ヨハンソン.成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方 (Kindle の位置No.1975-1987). . Kindle 版.
(119)Jim Hopkins, “Surprise! There’ s a Third YouTube Co-founder.” USA Today, October 11, 2006.
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