北海道札幌市東区の陸上自衛隊丘珠駐屯地に熊が侵入して自衛隊員1名が負傷した事件がありました。
惜しいと思いました。
うまくやれば、熊を捕獲できたかもしれません。
以下、予測を含みます。
陸自の表門の警衛は人員が、6名前後はいたはずです(表門以外にも弾薬庫やほかの門のほうにも警衛の隊員はいます)。
警衛隊は小銃で武装はしていますが、さすがに侵入した熊を小銃で撃ち殺すのは、色々問題がありそうだし、とっさのことでそのような対応はできなかっただろうと思います。
射殺は現実的ではありません。
熊が出ているからといって、隊員に弾薬を配る警衛司令はいないと思います。
弾薬は、警衛隊が上番するときに受領して、下番するときに返納します。つまり警衛隊は弾薬も持っています。しかし、即座に小銃に弾込めして撃てるかというと、通常は別個に保管されているため、準備に時間がかかります(常に銃と弾が別個に保管されているわけではないです。警備の場所によっては、即座に撃てる態勢の所もあります)。
言うだけなら簡単ですが……弾薬を使用せずとも、弾なしの小銃のみで対応できたかもしれません。
自衛官は小銃格闘の訓練を受けています。
小銃を銃として使わず、小銃そのものを凶器として使うことが出来ます。
小銃は金属や樹脂で出来ているので、弾なしでも十分に威力があります。
床尾で殴ったり、着剣してない状態でも、刺突などの動作は可能です。
熊相手にどこまで有効かは分かりませんが。
相手は獣なので、いざ対峙すれば相当な恐怖感もあるはずです。命の危険さえもあります。なので実際は難しいかもしれません。
しかし、弾なし小銃で武装の3~4人ぐらいで熊をたこ殴りにして、そのすきに網をかけたりして捕獲できたのでは……とも思います。
後からならなんとでも言えますし、とっさのことで対応できなかったのだろうとは思いますが。
自衛官の中には、時々変わった人がいるので、熊を相手にしても物怖じしない隊員もいたりします。
愚地独歩みたいな自衛官がいたりします。
自衛官の全部がそういう化け物というわけではないです。普通の人も多いです。
表門には、さすまたや網があったはずです。
なので小銃格闘で熊を牽制しつつ、網をかけてさすまたで取り押さえたら……さすが自衛隊、すごい、ということになったかもしれません。
今回はできる範囲でよくやったと思います。
ただ、熊を捕獲できていれば、もっと話題になっていただろうなと思います。
熊が死にものぐるいで暴れたら、捕獲用の網も破れるかもしれませんから、そうなれば多くのけが人がでた可能性もあるし、今回負傷した人がいるとはいえ、悪くない結果だとは思います。
そもそも自衛隊は野生動物の襲撃は想定していないから、想定してないことに対応するのは難しいと思います。
ちなみに、昔は表門の警備は結構緩かったので、民間の車が進入して自衛官が轢かれた事件もあったりしました(久留米駐屯地)。今は警備は厳しいです。
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