バイクは、盗難とは切っても切り離させない存在です。
たとえば住んでいる地域が比較的都会の場合、そしてマンションの駐車場などにバイクを駐車している場合、防犯対策が疎かだと、高い確率で盗難被害に遭います。
もし、比較的都会に住んでいて、バイクに鍵を2つぐらいしか掛けていないのに盗難に遭っていないなら、それは運が良いということです。
少し話がずれますが、福岡の中洲でちょうど知り合いに会って、2人でコンビニに行きました。
深夜0時頃。
中洲はその時間でも人通りは多いです。
彼は自転車でしたが、コンビニの前に無造作に停めました。
自分は徒歩でした。
2人でコンビニでお買い物をしました。
コンビニを出たら、彼はすぐに自転車にまたがりました。
は? こいつ、鍵掛けてなかったのか? そう思って「鍵かけないの?」と聞くと「いや、ちょっとの間だから」
バイクではなく自転車ですが、これは非常にアホな例です。
彼は恐らく、自転車を盗られた経験がありません。
人は、盗難被害にあってはじめて真剣に盗難対策を考えると思います。
バイクも同じで、バイクを盗られたことがない人は、信じられないぐらい無防備です。
盗られてから、盗難対策を考えるようになります。
最初から盗難対策がばっちりな人は、中にはいるかもしれないけど、希有な存在だと思います。
バイクは盗難されやすいと知っていても、自分が経験するまでは、盗難対策はどうしても疎かになるはずです。
自分は1度、盗難被害にあったことがあります。それから結構防犯に注意するようになりました。
駐車しているバイクは様々で、防犯対策も様々だけど、時々ぞんざいな感じでU字ロックを掛けているだけのバイクもあれば、ここまでするか? というぐらいにがんじがらめに鍵をかけているバイクもあります。
なぜそんな差が出るのか。オーナーにきいたわけじゃないから違うかもしれないけど、たとえば前輪や後輪にそれぞれ別々の頑丈なロックを掛けて、その上からカバーを掛けて、しかも地球に固定するようなロックを掛けているバイクのオーナーは、以前、盗難被害にあったことがあるのだと思います。
バイクの盗難は、よくある話だけど、いざ自分の身に降りかかると非常に腹立たしいです。
盗難だから、窃盗犯います。
犯罪であるのは間違いありません。
そして犯罪者はこちらの都合を全く考えてくれません。
今度の日曜日はかねてから計画していたツーリングがある。
楽しみで夜も眠れない。
それで、日曜日の朝、ヘルメット片手に駐車場に行くと、駐車してあるはずのバイクがない。
天国から地獄とはこのことで、まず楽しみにしていたツーリングにも行けないし、警察に行って盗難届も出す必要もある。
これで休みの半分が潰れます。
警察は盗難バイクを積極的には探してくれません。基本的には盗難届を受理してくれるだけです。
バイクが見つかる可能性は、盗まれた状況にもよるけど低いはずです。
バイクの盗難被害に遭わないためにはどうすればいいか。
盗難する側の視点に立って「これは嫌だな」という方法を考えるのも有効だと思います。
窃盗犯からしてみれば、ひとけのない駐車場が好ましい。
人通りの多い、そして明るい駐車場は避けたい。
たとえば友達の家に遊びに行くとき、路上にバイクを停める場合がありますが、そういうときは、暗がりは避けた方がいいです。
路地裏の奥まった暗がりが一番危ないです。
そこそこ人通りのある、明るい場所などが好ましいです。
そういう場所は窃盗犯に目を付けられる可能性も高いから、ケースバイケースではありますが。
鍵がハンドルロックのみのバイクがあれば、盗んでくださいと言っているようなものです。
鍵がかかっているにしても、前輪か後輪に、きいたことのないメーカーのU字ロックが嵌まっているだけだったら、正直チョロいです。
U字ロックの壊し方は、自分はやった経験はありませんが、鉄パイプ的なものを噛まし、てこの原理で力を加えれば、造作もなく壊れるときいたことがあります。
なので、ホームセンターとかで売っている2千円程度のU字ロックは、ほぼ無意味です。
あれは、プロのバイク盗からしてみれば、存在しないのと同じです。
近所の悪ガキでも壊せるレベル。
バイクには鍵を複数付けます。
これは基本中の基本です。
とは言ってもこれがが答え、ということはありません。
まずハンドルロックは当然です。
U字ロックひとつ。
ワイヤーロック、もしくはチェーンロックひとつ。
ディスクロックひとつ。
これで鍵は、ハンドルロックも含めて4個です。
メーカーはアブス(ABUS)がお勧めです。
・バイクの盗難防止には「ABUSロック(アブスロック)」がお勧め
アブスはドイツのメーカーです。
アブスの鍵が世界一頑丈とは思わないけど、もし自分が窃盗犯として、バイクのロックがアブス製だったら、そのバイクの盗難は諦めます。
そのバイクの持ち主は、防犯対策をしっかりしていると思うので。
そのバイクを盗まないといけない理由があれば別ですが、たいていの場合は、盗りやすいバイクを狙うはずです。
アブスロックを使っていないバイクなんて探せばたくさんあります。
※アブスロックを使っていればバイクは盗まれない、ということではないです。アブスロックが破られたという話も聞いたことはあります。しかしバイクロックの中ではアブスは結構頑丈なほうです。
可能なら鍵は地球に固定します。
自分は誤作動が嫌なので付けてないけど、防犯アラームも有効だと思います。
イモビライザーは、高価なバイクには、標準でついている場合もあります。
しかし、バイクの構造を理解している窃盗犯もいるので、あまり役にたたない場合もあります。
電源をカットすればアラームは鳴りませんから。
鍵を複数付けた上からカバーを掛けます。
自分が窃盗犯なら、カバーの掛かっているバイクは敬遠します。
盗むにはカバーをとらないといけません。心理的に嫌です。
カバーの品質ですが、高いのから安いのまであるけど、自分は安いのを使って、半年~1年ぐらいで交換するのがいいように思います。
これもケースバイケースだと思いますが。
厚手のカバーで、上から下まですっぽりと覆われているようなバイクは、窃盗犯は敬遠する確率が高いかもしれません。
薄手のカバーだと簡単に剥がせます。
ただ、厚手のカバーだと、バイクを動かすのが面倒になります。
鍵を複数付けて、がんじがらめに固定するのも1つの手だけど、レンタルガレージのようなものを借りるのもいいと思います。
究極は、バイクを家の中に入れることです。
自前のガレージがあると最強です。
ガレージが無理なら、鍵とカバーで対策するしかありません。
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