バードカフェのスカスカおせち

 2011年の新春。
 バードカフェという会社が販売したおせちが中身はスカスカで、しかも通常便で配達されて、届いたその瞬間から腐敗臭を漂わせていたそうで、ネットやテレビなどで話題になりました。
 そのおせち、通常価格は21000円だけど、グルーポンというサービス経由で購入すれば、半額の10500円だったそうです。

 経営者も経験がないのに手を出して、実際に調理した者も料理の素人だったのかなと思います。
 プロがひとりでもいれば、あのような結果にはならないと思います。

 別に料理なんて素人でもできる。
 そんなふうに思う人は多いです。

 実際、チェーンの飲食店は調理済みの食材が搬入されて、実店舗ではそれを温めるだけでお客様に提供することも多いです。
 手作りが美味しいなんて決まってないので、レトルトが手作りより美味しい場合もあります(最近はレトルトのほうがおいしい)。
 そのような背景があるから「じゃあおせちも簡単にできる」と判断したのかもしれません。

 おせちは、業務で作った経験はありませんが、そんなに難しい料理ではないと思います。
 もちろん、全てをいちから作るのは困難ですが、おせち用の食材を、食品の卸会社から購入すればいいです。
 下処理が必要なものは下処理を施し、包丁を入れなければならないものは包丁を入れて、あとは箱に詰めればいいわけで、素人でもできると思います。

 30年前とかならおせち料理も料理人の専売特許だったのかもしれませんが、いまはネットが普及しているので、作り方なんて調べればすぐに分かります。
 おせちの画像が欲しければ、検索すればすぐに見ることもできます。
 なので、なぜあんなスカスカおせちになったのかは理解に苦しむところです。

 スーパーマーケットで食材を買ってきて自分で箱に詰めれば、安さにこだわるなら3000円もかからないと思います。
 5000円だせば、恥ずかしくないおせち料理が作れると思います。

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