ネットカフェで感じた人間の裏表

 ずいぶん前の話ですが、お昼過ぎに、天神のネットカフェに行きました。
 確か土曜日だったと思います。
 土曜日のせいか、店内はそこそこ混んでいました。

 受付を済ませて、伝票を持ってブースへと歩きます。
 通路を進んでいくと、とある若いカップルと鉢合わせになりました。
 たぶん大学生ぐらい。
 男性が一歩ひいて、どうぞ的な会釈をしました。
 その男性は微笑を浮かべて、柔和で優しそうな顔つきでした。
 ハンサムではありませんでした。
 自分は会釈を返して、通り過ぎました。

 30分ぐらい個室で時間を潰し、飲み物がなくなったので、ブースを出て通路を歩いていると、さっきの男性を見かけました。
 男性のみで女性はいません。
 そのときの男性は、全く表情が違いました。
 道を譲ろうともしません。
 とはいっても、狭い通路でもないので、脇に避けないと人が通れない、というほどではありません。

 その男性、こちらを一瞥もしませんでした。
 眼中にない、という雰囲気。
 さっきとは別人のような無表情。

 たとえば、売り出し中のお笑い芸人が、ニコニコと笑いながら観客に媚びながら芸をする。
 けど、プライベートだと無愛想で、つっけんどんで無口……的なギャップと言いますか。

 さっきは女性がいたから、周りに気を遣ったんだろうなと思います。
 言い方を変えれば、女性の前で自分を偽ったのだと思います。

 男性に限りませんが、異性の前で自分を偽るのは、よくあること……ではあるけど、それにしても脇が甘いです。
 自分が、その女性と接点ができる可能性だって0ではありません。
 こういうことがあったよ! と自分が伝えたら、女性はどう思うか。

 それぐらいで破綻する関係なら、所詮その程度だった、ということかもしれませんが。

 こういう人間にはなりたくないと思ったけど、自分も多かれ少なかれそういう部分はあるのかな、とも思いました。
 いつでもどこでも同じ態度を貫くというのも難しいかもしれません。

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