海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン1の感想


「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン1を見終わりました。
 シーズン2の終わりまで視聴済み。

「ゲーム・オブ・スローンズ」は面白いという評判は聞いていましたが……噂に違わぬ面白さ。
 簡単に内容を紹介すると、中世ヨーロッパに似た世界が舞台の架空戦記です。
 魔法やドラゴンも登場しますがシーズン1には、ほとんど出てきません。

 群像劇なので、登場人物が多く、関係も入り組んでいるため初見だと理解しづらいです。
 何度か見直すか、もしくはウィキペディアなどを活用したほうがいいです。

 見始めの頃は、スカイリム(ゲーム)に似てるな……と感じて、スカイリムはあまり面白いとは思えなかったから「ゲーム・オブ・スローンズ」もあまり合わないかも……なんて考えながら見ていましたが、回を重ねるごとに面白さがアップしていきました。
 1シーズンは10話ですが、面白いと感じたのは5話を過ぎたあたりからです。
 意外な展開が多いです。
 死にそうにない人物が死んだりします。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の好きな登場人物

「ゲーム・オブ・スローンズ」の面白さの源泉はどこにあるのかと考えてみたら、色々とありますが、登場人物の愛憎が入り交じる点も良いし、ひとつの大陸を舞台にした戦記物としても面白いし、小物ひとつにまでしっかりと作り込まれているディテールだったりと、様々な理由が思い浮かびます。
 自分はピーター・ディンクレイジという俳優さんがこの「ゲーム・オブ・スローンズ」の面白さの中心……とは言い過ぎだけど、ひとつの要素であると考えています。
 小人症で、身長は132センチのピーター・ディンクレイジは、ティリオン・ラニスターという人物を演じています。
 ホビットとかドワーフという役柄ではありません。人間です。
 作中では子鬼とか半人前とかさんざんないわれようですが、知性は優れていて、弁も立ちます。
 このティリオン・ラニスターが普通の身長の人物だったらどうか。
 それを想像すると……面白さは半減するかなと思います。

 シーズン2の感想で詳しく書く予定ですが、シーズン2、4話の最初のほう、アホの新王(これがまた良い味を出している)が妃候補サンサをいじめている場面で、ティリオンが助けに入りますが、あのシーンは素晴らしかった。
「ブロン、またしゃべったら殺せ。――いまのが脅迫だ。わかるか?」

「ゲーム・オブ・スローンズ」は様々な人物が登場しますが、ティリオン・ラニスターは、見た目こそ普通じゃないけど、彼の言動は誠実であり、その行いの全てが正しいかどうかは判断に迷うところはありますが、少なくとも「正しくありたい」という信念は感じます。
 初登場は娼婦と戯れていて、第一印象は良くなかったし、よくある道化師タイプに見えたけど、回を増すごとに存在感が増していきました。
 ティリオン・ラニスターはシーズン1ではそれほど活躍しませんが、シーズン2では存在感がぐっとアップしています。
 自分はこのティリオン・ラニスターが「ゲーム・オブ・スローンズ」の中でだんとつ好きなキャラです。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の嫌いなキャラ

 逆に、どうも好きになれないのは、キャトリン・タリー。
 エダード・スタークの妻。
 軽率。
 人の手の上で踊りすぎ。
 単純で直情的な人物設定なんだと思います。こういう役がいないと戦乱にならないのでしょう。
 演じる女優さんにも違和感があります(もう少し若い方がいい)。

 王妃のサーセイ・ラニスターは良いです。調べてみたら、レナ・ヘディというイギリスの女優さんで1973年生まれの44歳。
 キャトリン・タリーはミシェル・フェアリーという女優さんで1964年生まれの53歳。

 キャトリン・タリーがもう10歳若ければ感情移入できたかもしれません。
 キャトリン・タリーは年取っている割には子どもみたいに思慮に欠けるところが目立ちます。
 汚点は上げたらキリがありませんが、息子を塔から突き落としたのをティリオンだと思い込んで捕縛するし、ジェイミー・ラニスターを逃がしてしまうのも酷いです。

けんか腰なのは演出過剰か

 あと、気になる点があるとすれば……これは本作に限ったことではないし、所詮フィクションだからといわれたらそれまでだけど……キャラ同士がけんか腰過ぎ。
 あれだと、上手くいく話も上手くいきません。
 だからこそ面白いのかもしれないけど。
 感情を大げさに表現しないと視聴者に伝わらないのかもしれません。

 後半は、ネガティブなことを書きましたが「ゲーム・オブ・スローンズ」は面白いです。
 中世ヨーロッパ系のファンタジーに抵抗がないなら「ゲーム・オブ・スローンズ」はお勧めできます。

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