海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン2の感想

 海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン2を見終わりました。
 シーズン1は、中盤あたりから面白くなってきたけど、シーズン2は最初から終わりまでハラハラドキドキの展開で楽しめました。

「ゲーム・オブ・スローンズ」は物語が3つあって、本流がウェスタロスの内戦、1つは壁の守人の話、あとはドラゴンの母のストーリー。
 3つの物語がごっちゃになって、しかもそれぞれの物語に複数の視点があったりするから、物語の進みは遅いです。

 ▲シーズン2で注目すべきキャラは……アリア・スターク! スターク家の次女です。
 シーズン1は、お転婆なクソガキお嬢ちゃんでしたが、彼女の身に降りかかる運命は……同情を禁じ得ません。
 少々ご都合主義なところはありますが。
 アリアはシーズン1ではあまり好きなキャラではなかったけど、シーズン2では好きなキャラになりました。
 男装が似合っています。
※最終シーズンまで見たら、評価は落ちました。しょーもないキャラに成り下がったとの印象です。強くなったけど、復讐のためにその能力を使うのは間違っていると思います。何のための修行だったのか意味が分かりません。子供がそのまま強くなって事態を思い通りに動かしているだけ。

 もうひとり、注目すべきキャラがいるとすれば、ティリオン・ラニスター。
 シーズン2の4話の、新王がスターク家のサンサをいじめるところにティリオン・ラニスターが登場する場面は良かったです。
 3話の、スパイが誰かをあぶり出す作戦も良かったです(元ネタは忘れました)。
 ティリオンは弱者の味方であり、誠実であり(売春婦は好きだけど)、知性もあるし、とぼけているところもあったりして面白いです。
 ティリオン・ラニスターはクライマックスでは王の代わりを務めるけど……そこが頂点だったようです。
 シーズン2の終わりでは、結構落ち目になります。

 ティリオンとその姉サーセイとの愛憎(愛は乏しいと思われる)入り交じった関係も目が離せません。
 ティリオンが産まれたとき、母は亡くなりました。そのせいでサーセイはティリオンを恨んでいます。しかしティリオンの母でもありました。

 シーズン1に劣らず人が死にまくります。
 個人的に、ナイツウォッチの新兵募集係ヨーレンが死んだのはショック……というほどではないけど、彼はアリアを助けた(シーズン1の終盤、ネッドが処刑されたとき、ヨーレンは群衆の中にアリアを見つけてその身柄を預かって男装させ、王都から脱出させる)ので、俯瞰的にみたら、好人物だったのに、あっけなく死んでしまったのは残念。

 最初にみたとき、なぜヨーレンがアリアを助けるのか疑問でした。
 しかもそのせいでヨーレンは死んでしまうのに……
 何度か繰り返しみていると理解できました。
 ヨーレンはナイツウォッチです。
 そして、エダードの実の弟もナイツウォッチ(ベンジェン)です。
 ヨーレンとベンジェンはともにナイツウォッチで、だから擬似的な家族であり、いわば兄弟の関係です。
 だからエダードもアリアも、ヨーレンにとっては親族のような存在なのだと思います。だから助ける。

 スターク家に人質として送られて、ロブ・スタークらと一緒に育てられたシオン・グレイジョイの変わりようは……好きなキャラだっただけに複雑な気持ちです。
 全くの個人的感想ですが自分はスターク家、もといロブ・スタークはあまり好きじゃないので、変節してしまったシオンは残念は残念だけど、あの展開(シオンが裏切ったこと)は特に気にはなりませんでした。
 思えばロブとシオンは、シーズン1の頃もそんなに仲良くはなかったです。

 海の向こうではドラゴンも育ってきて、今後の展開に期待がもてる終わり方でした。

おまけ

 ▲似てないのもちらほらとありますが、描いている途中の似顔絵。キャラが多くて大変。色をつけてそのうちアップします。
 真ん中の左はブロン。右がシオン。他はたぶん分かるはず。

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