古畑任三郎のシーズン1における各話の簡単な感想です。
1話「死者からの伝言」
犯人役は中森明菜さん。
時系列的には「幡随院の取り調べが云々」というのがあるので「殺しのファックス」のあとになります。
古畑と今泉が山の中にいたのは、幡随院が殺した妻の死体を調べるためのようです。
カリマンタンの城、読んでみたいです。
しきりと漫画とコミックの言い方の違いについての指摘がありますが、コミックと漫画は同じものだと思います。
初期の作品なので、キャラクターの造形や演出に固いところがあると感じます。
2話「動く死体」
犯人役は堺正章さん。
シーズン1の中では屈指の傑作回だと思います。
伝統芸能については興味がないので、歌舞伎の世界もよく分からないです(1度だけ歌舞伎鑑賞はしたことはありますが)。
懐中電灯の罠は素晴らしい。
古畑と今泉が組んだ最初の事件です。
時系列ではこの回が尤も古いはず(古畑中学生を除く)。
3話「笑える死体」
犯人役は古手川祐子さん。
古畑って煙草吸うんだ……と意外に思った回です。
シリーズの初の撮影がこの回だったそう。
ということを知った上で見ると、古畑が古畑っぽくないです。
向島巡査が出てくるのはこの回が初めてのはず。
4話「殺しのファックス」
犯人役は鶴瓶さん。
辛いものと甘いものを食べて悪循環に陥るのは、一見ユーモラスではあるけど、あれは、脳に対する刺激らしいです。
物語は全体的によくできた話で、最後に逮捕状がファックスで送られてくるのは素晴らしい。
ただ、犯人からのファックスなんて警察なら簡単に逆探知できそうです。
5話「汚れた王将」
犯人役は坂東八十助さん。
トリックの部分は微妙というか、ドラマっぽいというか、将棋を知らない自分の目から見ても、穴が多そうというのは分かります。
公平性とか、現実的であるとかナンセンスであるとかは、あまり論じるドラマではないのかなとも思います。
6話「ピアノレッスン」
犯人役は木の実ナナさん。
犯人役の音楽家がバカすぎかなー。
短期で短絡的。
7話「殺人リハーサル」
犯人役は小林稔侍さん。
伝統が云々というのは、微妙な話です。
収支で赤字が出るのなら、極端な話、給与は出ないし、従って食べることはできないです。
大宮十四郎が別で稼いで補填するべき。
それができないのに雇い主(大宮十四郎は雇用関係にないかも)を殺すというのは人間としてどうかと思います。
自分は金は出さない、しかし撮影所は残してくれというのはまるで子供です。
社長を殺したからといって、撮影所が存続できるとは思えないです。
所詮作り物の話なので、そこに突っ込みを入れるのは無粋なのかもしれませんが。
記者会見の場面は面白いです。
撮影所の監督が毒にも薬にもならない感じが良いです。
8話「殺人特急」
犯人役は鹿賀丈史さん。
探偵のカレーの食べ方が下品。
全般に出てくる舌打ちも下品。
9話「殺人公開放送」
犯人役は石黒賢さん。
演技が臭すぎです。
おそらくですが、犯人役は作中で演技をしているので、そのような臭さをあえて出してるのかもしれません。
演者の問題ではなく、演出の問題かもしれません。
10話「矛盾だらけの死体」
犯人役は小堺一機さん。
今泉が痔の手術で入院していて、たびたび絡んできて面白いです。
あの政治家はサイコパスなんかなーと思います。
11話「さよなら、DJ」
犯人役は桃井かおりさん。
中浦たか子は映画の「ラヂオの時間」にも少しだけ出てきます。
ラッパの音はいらっとします。
あと、相方の女性の言動も寒いかなー。80年代あたりの雰囲気といえばそうなのかも。
12話「最後のあいさつ」
犯人役は菅原文太さん。
古畑のベルの慣らし方にいらっとします。
あの慣らし方は性格が悪いです。
もしかすると警視との対比があるのかもしれません。
警視のベルの慣らし方は上品です。
ここでも今泉は面白いです。楽にしろ、といわれベッドに横になるのは普通の人にはできません。
以上。
シーズン1で一番好きな回は「動く死体」です。
古畑が、中村を怪しいと考え、いろいろと罠にはめようとするところが面白いです。
コロンボシリーズでもそのような展開は常套です。
古畑関連については以下を参照ください。
・古畑任三郎シーズン1の全エピソードの感想
・古畑任三郎シーズン2の全エピソードの感想
・古畑任三郎シーズン3の全エピソードの感想
・古畑任三郎スペシャル回の全エピソードの感想
・古畑任三郎の全エピソードの時系列
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