古畑任三郎スペシャル回の全エピソードの感想

古畑イラスト
 古畑任三郎のスペシャル回の感想です。
※「しばしのお別れ」は通常回寄りだと思うのでS2のほうに入れています。


「笑うカンガルー」
 犯人役は陣内孝則さん。

 舞台はオーストラリア。
 骨幹となる事件やトリックは、スペシャル回にふさわしいものだと思います。
 数学者が、頭部に物理的な衝撃を受けたことによってひらめきを得て世紀の大発見をする――しかしそれは一時的な健忘症のためだった、という展開は秀逸でした。


「古畑任三郎 vs SMAP」
 犯人役はSMAP。

 テレビ放送当時、録画して、何度か視聴した記憶がありますが、内容は忘れました。
 マネージャー(戸田恵子)が熱演だったぐらいしか覚えてないです。千本のっこ。


「黒岩博士の恐怖」
 犯人役は緒形拳さん。

 第2シーズンのあとに作られたスペシャル回。
 古畑の演技に若干ブランクを感じさせるところがあります。

 笑いあり、サスペンスありで、古畑任三郎というドラマを凝縮したようなプロットです。
 犯人役の緒形拳さんも素晴らしい。


「すべて閣下の仕業」
 犯人役は松本幸四郎さん。

 スペイン語圏の国での話。
 今泉も西園寺も出てきません。古畑単独。

 このスペシャル回に限りませんが、殺人の動機が弱いと感じることが多いです。そこを論じるところではないのかもしれませんが。
 及川光博さんの演技は素晴らしい。しかしその部分の脚本はひどい出来だと思います。考え方が子供丸出しです。
 痛い中学生みたいなことを言って閣下を困らせます。

 古畑が閣下を追い詰めていく過程は見応えがありました。
 古畑ドラマで、犯人が○○をするのは珍しいです。

 外務大臣役の人は、ラストダンスの作中作にも出演しているはず。


「今、甦る死」
 犯人役は藤原竜也さん、石坂浩二さん。

 新春スペシャルで、3夜連続で放送の1回目。

 藤原竜也さんが犯人と見せかけ、黒幕は実は石坂浩二さんだった……という展開は秀逸。


「フェアな殺人者」
 犯人役はイチローさん。

 イチローさんの演技力が高いのに驚きです。
 プロの俳優と比べても遜色はないように思えました。
 
 トリックや殺人方法は、甘いと感じます。
 そういう部分を論じる必要はないのかもしれないけど、古畑が「私もプロ」と言う以上は、そこはきっちりとして欲しかった。


「ラスト・ダンス」
 犯人役は松嶋菜々子さん。

 新春スペシャルとして3夜連続で放送された最後のエピソードです。 

 ありがちな双子トリック。
 最後の割には、あまりぱっとしない出来かなと感じます。
 今泉「公衆トイレに閉じ込められるほどバカじゃない」は面白かった。

 このスペシャル回は、事実上、古畑の最終回です。


「古畑中学生」
 犯人役は原田泰造さん。

 古畑任三郎要素は少なめに感じました。
 向島音吉と古畑が同級生だったという設定は、無理矢理感がありました。

 古畑シリーズとしてではない、ミステリー形式のドラマとしては、良くできたお話だと思います。


 古畑関連については以下を参照ください。
古畑任三郎シーズン1の全エピソードの感想
古畑任三郎シーズン2の全エピソードの感想
古畑任三郎シーズン3の全エピソードの感想
古畑任三郎の全エピソードの時系列

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