古畑任三郎シーズン2の全エピソードの感想


 古畑任三郎のシーズン2における各話の簡単な感想です。

1話「しゃべりすぎた男」
 犯人役は明石家さんまさん。
 
 古畑と犯人が一緒に被害者のマンションに向かう場面は刑事コロンボのオマージュのようです。
 コロンボが好きならすぐに分かるのかなとは思います。
 自分は、古畑→コロンボの順で見たので、それほど分からないです。

 記憶が確かならば、刑事コロンボ21話「意識の下の映像」に似た場面がありました。

 芳賀刑事がはじめて出てくる回でもあります。

 殺人場面の前、ウイスキーの入ったグラスに氷を入れますが、通常は氷が先のはず。
 この順番が逆なのはたまたまなのか、何か意味があるのかは分かりません。

2話「笑わない女」
 犯人役は沢口靖子さん

 トリックや捜査の過程は、いつも通りの古畑。
 しかし、最後の犯人を詰めるところは、個人的な感想として若干気持ち悪いです。
 人をバカにしすぎ。バカにしているつもりはないのかもしれないけど。
 傲慢に感じます。

 学長の青木女史(赤座美代子)が良いです。

3話「ゲームの達人」
 犯人役は草刈正雄さん。

 犯人の乾研一郎は、被害者の花見禄助と、家族ぐるみの付き合いをしている主治医です。
 花見禄助の家には古典的なゲーム(ビリヤードやダーツやチェス)が並んでいます。
 花見禄助は、推理作家ではあるけれど、あまり優秀な人物には思えない描写があります。
 これは想像ですが、かつては希代の推理作家であったのだろうと思います。しかし寄る年波には勝てず、または病気や怪我などにより、能力の低下があるのかもしれません。

 テリーヌの油炒め、なんてものがあるのかどうか私は分かりません。

4話「赤か、青か」
 犯人役は木村拓哉さん。

 些事ではあるけど、警備員が忘れ物の確認をしに観覧車に向かうとき「冗談じゃないよまったく」なんて悪態をつきますが、演出が安っぽい。まあドラマなので仕方がないのかなとは思いますが(わかりやすくする必要があるし警備員は所詮モブキャラ)、何度も視聴した身からは違和感ばりばりです。
 施設警備というのはおそらく暇なはず。そこに1本の電話。観覧車を調べろとのこと。警備員は、冗談じゃないよまったく、なんて気持ちは抱かないと思います。
 いろいろとやることがびっちりと詰まっていて、それで観覧車を調べろということなら悪態もつきたくなるでしょうけど。

5話「偽善の報酬」
 犯人役は加藤治子さん。
 ベテランクリエイターとしては、詰めが甘すぎです。
 普通のおばあちゃん。

6話「VSクイズ王」
 犯人役は唐沢寿明さん。

 放送当時は各家庭にビデオが普通にあったのかなと思います。
 ビデオがこんなに廃れるなんて、当時は思いもしませんでした。

7話「動機の鑑定」
 犯人役は澤村藤十郎さん。
 全古畑シリーズを通しても名作だと思います。
 詳しくは以下をご覧ください。
古畑任三郎のエピソードで最も好きなのはS2の「動機の鑑定」

8話「魔術師の選択」
 犯人役は山城新伍さん。
 特に感想はありません。

9話「間違われた男」
 犯人役は風間杜夫さん。

 全体的にユーモア回。
 今泉の精神安定剤を古畑が飲みますが今泉は「害はないと思います」
 害はあるはずです。

10話「ニューヨークでの出来事」
 犯人役は鈴木保奈美さん。
 ほとんどバスの中で、動きが少ないので、あまり面白いとは感じないです。

11話「しばしのお別れ」
 犯人役は山口智子さん。
 スペシャル回ではあるけど、通常回寄りだと思うのでシーズン2に入れます。

 作中に出てくるフラワーアレンジメントがいまいちセンスが良いと思えないながらも、全体的には秀逸なストーリーだと感じます。
 山口智子さんの魅力によるところが大きいかもしれません。

 最初のほう、山口智子さんは、古畑を人としても見ていません。
 しかし犯行後、刑事であると分かると、対応が変わります。
 終盤、バーでの場面では、男女の関係が示唆されます(古畑にはその気はないと思われる)。このストーリーラインは興味深いものでした。

 古畑関連については以下を参照ください。
古畑任三郎シーズン1の全エピソードの感想
古畑任三郎シーズン2の全エピソードの感想
古畑任三郎シーズン3の全エピソードの感想
古畑任三郎スペシャル回の全エピソードの感想
古畑任三郎の全エピソードの時系列

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