調理師以外でも調理はできる
調理師というと調理のプロというイメージですが、それは間違いではありませんが「調理師にしかできないこと」というのはありません。
免許がなくても調理に携わることはできるし、実は大して実のある資格とはいえないです。
注:フグを扱うには、別途「フグ調理師免許」が必要です。
調理師の利点
調理師の利点みたいなものは大きくは2つあって、ひとつは「調理師」と名乗れること。
名称の独占といいまして、調理師じゃないのに「調理師です」というと、罰金刑(30万円以下)に処されます。
もうひとつは、飲食店を経営する場合は、食品衛生責任者の講習を受けなくてはなりませんが、これが調理師(または栄養士)だと免除されます。
この2つぐらいです。
テレビ番組で、とある芸人が「○○で調理師してたんで~」と言っていて、ちょっと違和感がありました。
「○○で調理師として働いていた~」という言い方なら違和感はありません。
もしくは「○○で、調理スタッフとして働いていて~」
調理師じゃない人は、名称の独占についても知らないから、その芸人は免許を持ってないんじゃないかと思いました。
調理師免許の取得方法
調理師免許の取得方法ですが、各都道府県で実施されている調理師試験で合格する、もしくは、厚生労働大臣が指定した専門学校を卒業すれば交付されます。
自分は、試験を受けて調理師免許を取得しました。
試験を受けるためには、2年間の調理業務経験が必要です。
試験の合格率は6割程度のようです。
都道府県によって違うはずだけど、平均はそれぐらいです。
問題は選択式で、それほど難しいものではありません(無勉で合格できるほど易しくはない)。
試験科目は以下の通り。
・食文化概論 ・衛生法規 ・栄養学 ・食品学 ・公衆衛生学 ・食品衛生学 ・調理理論
以上の7科目です。
筆記試験だけです。
実技はありません。
▲調理師免許証。自動車の免許証のようなカード型ではなく賞状みたいなものです。
調理師の専門学校は費用が高い
調理師専門学校に通うのは、お金はかかりますが、その代わりにしっかりとした技術が学べます。
個人的には、調理師免許をとるためだけに専門学校に通うのは勿体ないと思います。
学校に通うと人脈もできるのでその点は良いかもしれません。
あと、調理師専門学校卒の調理師は、野良の調理師よりも、大手に就職できる可能性は高いと思います。
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