職務質問に対する考え方|職質は断ることができるか

 自分は職務質問された経験は数度しかありません。
 時々、職務質問は任意だから断っていいんだ、という人がいますが、それは間違いではないけど、正解ともいえないと思います。
 警察官の身になって考えてみると……不審な人物がいた。
 職務質問をしてみたら相手は断った。

 これって、ものすごく怪しいです。
「え、なんで断るんですか?」になって当然。

 だって、犯罪者は、嘘をつくことなんてなんとも思ってないはずです。
 自分の都合のためなら、嘘なんてばんばんつくのが犯罪者だと思います。
 警察官って、そういうのをまともに相手にしないといけません。
 職務質問を断っていいことになってしまえば、犯罪者にとって有利です。

 一時期、違法な取り調べ云々が話題になりましたが、幾分は仕方のないことかなとは思います。
 ただ、警察の力が強くなりすぎるとえん罪が増えることもあります。
警察官ネコババ事件

 警察官も人間なので、当然悪いやつもいます。
 というか、昔は、信じられないひどい事件もありました。
制服警官女子大生殺人事件

 大事なのはバランスだと思います。
 警察の力が弱くなると犯罪者が増えて治安が乱れます。
 警察の力が強くなると普通の市民がえん罪で捕まったりします。

 職務質問については、任意ではあるけど、ほぼ強制と思った方が、トラブルには発展しにくいと思います。
 人と人だから、タイミングによってはいらっとすることもあるかもしれません。
 お互いに。

 以下は勝手な予想です。
 職務質問は任意だから断っていいと言い張る人は、どうも自分のことしか考えてないように思えます。
 だから相手に対して敬意もない。
 従って警察官も高圧的になる――という悪循環が発生しやすいのかもしれません。

 態度の悪い警察官がいるのも事実でしょうから、難しいところです。
 その場合は監察官室に苦情を言うぐらいしか対処法はないと思います。

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