人間の寿命が延びたら年金制度はどうなるか

 2019年7月15日の虎ノ門ニュース(ネット配信番組)で、青山繁晴さんが次のような趣旨のことを言いました。
「50年後、平均寿命は150歳まで延びていると思う」
 
 さらりと言いましたが、これ実はすごいことだと思います。
 これは東京大学の講義での発言で、自衛隊はいずれ国防軍にならなければならない、なぜなら……というような話の流れで上記の「50年後、平均寿命は150歳まで延びていると思う」が出てきました。
 50年後、自分は死んでいるけど、学生である君たちはおそらくまだ社会の中枢にいるだろうとのこと。大学生に向けての発言です。つまり50年後、彼らは70代です。

 この発言、荒唐無稽でしょうか。
 自分は現実味のある話だと思います。

 若返りについて、色々と研究が進んでいて、動物実験の段階では上手くいっているようです。
 ある記事によると、人間への応用は、10年後20年後ではなく、もっと近い将来、数年後程度になるかもしれないと締めくくってありました。
 ビジネスとしてお金が稼げるのであれば、あっという間に広がるかもしれません。 

 人間の寿命は、80歳前後です。
 たとえば2000年前の人間も、80歳まで生きた人は、数は少ないと思うけど、存在したはずです。
 現代は、80歳まで生きられる人は、特に珍しくありません。
 病気が治るようになって、命を落とす人が減りました。
 テクノロジーのおかげです。
 このテクノロジーのリソースは、次は、人の寿命を伸ばす方向に使われるはずです。

 とは言っても、一種の未来予測ですから、必ず当たるとは限りません。
 自分は個人的には、十分にあり得る話だとは思います。

 では、もし平均寿命が150歳まで延びたら(もし本当に150歳まで伸びたとしたら、更に伸びる気もしますが)、年金制度はどうなるのか。
 当然、65歳から受給なんてことはなくて、ひょっとすると、100歳から年金支給のようになるかもしれません。

 もしくは、年金制度はもうやめて、ベーシックインカムのような新たな制度に移行する可能性もあると思います。
 個人的には、ベーシックインカムは実現性は低いように思えていますが…

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