「Broken Rage」感想

「Broken Rage」の感想です。
Broken Rage

 前半はまずまず。
 後半は失敗しているように思えます。

 後半も、最初のほうはまずまず。
 後ろに向かっていくほど、ひどくなっているように思えました。
 前半パートのみで見るなら、小粒だしよくある話ではあるけど、そこそこ楽しめるドラマかなと思いました。

 自分は映画をつくったことはないからわからないし、想像でしかありませんが、映画の場合、まずアイデアがある。それを形にする(映像を撮る)。そして編集という流れがあるはずですが、その過程において、当初やろうとしていたことが、変容していくのはよくあることと思います。
 本人はこうしたかった、けれども実際はそうならなかった、ということです。
 これは、成功する場合もあれば失敗する場合もあるはずです。
 つまり、自分ではあまり面白いと思っていなかったネタが絶賛されることもあるし、自信のある渾身のネタが滑ることは珍しくないです。
 世間の評価は、事前にはわからないものです。

 これから見る人がいるなら、過度な期待はしないほうがよいと思います。

 この映像作品のコンセプトというか、何がやりたかったのか? という点に関して、シンプルに考えると、前半でシリアスな物語があり、後半はその物語をコメディにする、ということだと思いますが、その割には、前半の物語も、ちょっと無理があるというか、フィクションだからそこは突っ込むべきではないかもしれないけど、そもそもあんな老人の殺し屋がいるとは思えないというのと(逆の発想としてなら老人の殺し屋はあり得るけれども)、警察が外部の人間に潜入捜査を依頼するのもナンセンスで、そのような細部の点は気になりました。
 物語の解像度を、尺の関係でこのぐらいいいだろう考えたのか、もしくは意味があるのかもしれません。前半の物語もコメディとしてみるのかも、なんて思わせる作品ではあります。

 深読みすればいくらでもできますが、自分は単純に「失敗作」だと思います。

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