深夜ドラマ「監獄学園-プリズンスクール-」感想


 ドラマ版「監獄学園-プリズンスクール-」を視聴しました。
 原作はコミックです。全28巻。
 
 ドラマは9話構成で、きよし達が監獄から出るところまでが描かれています。
 原作でいうと9巻あたりです。

 キャストはほぼ原作のイメージ通りですが、副会長は、ちょっと自分は違うかなと思いました。
 副会長は、原作がぶっ飛びすぎだから、実写だと再現は難しいとは思いますが。
 副会長、もう少し背が高い方が、そして筋肉質だったほうが良かったけど、なかなかそういう人はいないだろうとも思います。
 アンドレも実写は小粒すぎる気がしますが、あれも再現は難しいです。
 原作だと、途中でクリーチャーみたいになったりもします。
 違和感を覚えたのは副会長とアンドレぐらいで、ほかのメンバーはだいたいイメージ通りでした。
 アンドレや副会長、逆にじゃあ誰だったらいいのか、ということになりますが、色々と制約もあるだろうし、その中では現状のキャストが最上なのかもしれません。

 副会長は、まともじゃないです。
 おかしいです。
 どこか病気なんです。
 羞恥心とかもないです。
 そういうのを超越しています。
 あれを演じられる役者さんを見つけるのはそう簡単なことではないです。

 原作が好きな人は見て損はないというか、是非見た方が良いともいえるほどの完成度です。
 原作を知らない人は、元ネタが分からないと、あまり楽しめないかもしれませんが気軽に視聴できるコメディとしてならありかなと思います。
 良くも悪くも低予算の深夜ドラマです。

 しかし……監督、もしくは演出家のセンスは素晴らしいと感じました。
 監督は井口昇さんという方です。

 些細な点ですが……本当に些細ですが……1話で、きよしを除く男子たちが、校舎の階段に座って話をする場面があります。
 6分40秒過ぎの場面。

 普通なら、撮影なんだから、階段に適当に座っても問題ないはずです。
 しかし彼らはちゃんと、人が通れる幅を残して座っている!

 ある映画の冒頭で、ある男が、建設現場の作業員が行き来する場所のど真ん中に立ち止まって電話をする場面がありました。
 もうアホ丸出し。そこは導線だろと。なぜ脇へどかない?

 そういう意味で、監獄学園-プリズンスクール-は丁寧につくられた作品との印象を持ちました。

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