熊谷達也さんの「邂逅の森」を読みました。
平成16年上半期、第131回の直木賞を受賞しています。
また、平成16年の山本周五郎賞受賞作品でもあります。
大正時代の、マタギの一生を描く物語です。
内容を読む限り、地味に思えますが、実際は壮大なストーリーです。
マタギなんて全く興味がなくて読み始めましたが、徐々に引き込まれていき、読むのをやめることができなくなりました。
濡れ場も結構な頻度で登場しますが芸術性が高いです。
当たり障りのない描写かと思いきや、下手なそっち系小説ならしっぽを巻いて逃げ出すぐらいの激しさ。
これぞ小説……といったら陳腐な響きですが、それ以外に言葉が思いつきません。
読後の余韻も、深い味わいがあります。
小説好きならおすすめです。
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