飲食店の厨房で料理を早く作る方法|料理を素早く提供するコツ

 私は、飲食店の厨房で15年ほど働きました。
 最初の頃は、従業員も多く、従ってひとり当たりの作業量は低かったです。
 しかし年数を経て、人が少なくなり、不況と言うこともあって、客足もそれほど伸びず……そんな状況では従業員を雇うこともままならず、自然と少ない人数で厨房を回すことになり、ひとり当たりの作業量は増えました。

 もう手っ取り早く書きますが、料理を素早く提供するコツですが「同じ行程を繰り返す」
 説明します。
 オーダーが入る。
 一つずつやっていく。
 これが王道です。
 しかし、これだとスピードが遅いです。
 オーダーが入る。
 同じオーダーをまとめる。
 3つぐらい溜まったら一気に作る。
 料理を作る作業手順は、1つ作ろうが、3つ作ろうが、そんなに変わらないです。

 たとえば、シーザーサラダがオーダーで入ったとする。
 手順はこうなります。

1 皿を準備する。
2 サラダに使う野菜類や、その他のパーツを用意する。
3 皿に野菜などを盛る。
4 ドレッシングなどをかけ、提供する。

 皿を1枚準備するのも、皿を3枚準備するのも労力はそんなに変わりません。
 これが要領の悪いに人になると、ひとつずつ作って、一向にオーダーが減りません。

 ちょっとイラッとするのは、そうやって3つシーザーサラダを出したあと、新たにシーザーサラダのオーダーが入ることです(笑)

 仕込みにも同じことが言えます。
 たとえば、30個入りの……カニツメにしましょうか。
 カニツメを一つずつラップに包んでいく作業があったとして、文字通り1個ずつラップに包んでいくと、時間がかかります。

 ラップをちぎって、作業台に並べます。
 作業台の広さにもよるけど、10カ所ぐらいはラップをおけると思います。
 その上にカニツメをぽんぽんと置いていく。
 ラップに包んでいく。
 こうすればすぐに終わります。

 料理を作りながら、片付けはこまめにやることも意識した方がいいです。
 片付けを後回しにしていくとひどい有様になります。

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