AIが発達すると人間は滅びるらしい

 イギリスの物理学者のスティーヴン・ホーキング博士が、BBCのインタビューでこう語ったそうです。
「人工知能が意思を持ち、自立して、自分自身を設計し直すことも考えられる。そうなると、人間に勝ち目はない。人工知能が人間にとって変わる。」

 つまり、映画のターミネーターのようになる、ということです。
 バカバカしい? あながち、間違いでないかもしれません。
 直接的な武器を用いて、人工知能と人間が戦うのはナンセンスだとは思いますけど。

 いずれ人工知能が人間にとって変わるのは、人間の視点で考えればとんでもないことです。
 けれども、一歩引いたところから眺めてみると、人間が滅ぶという結末は自然のように思えます。
 それはなぜか。

 AIには寿命がありません。
 知識をどんどん蓄えていけます。
 そして忘れることもありません。
 効率よく進化できるはずです。
 ホーキング博士のいうように、人間に勝ち目があるようには思えません。
 人工知能が自立して自分でものを考えるようになったとき、人間が地球の管理をするより、自分たち、人工知能が管理した方が効率が良いのではと考える可能性は高いと思います。

 けど、映画のターミネーターみたいに、人工知能が人間に戦争をふっかけることはあり得ません。
 AIはそんなにバカじゃないと思います。
 つまり人工知能は、長い目でみて、それこそ数千年の単位で物事を考え、人間が徐々に減っていくように仕向けると思います。

 数千年後の地球は、保護区みたいなところが作られて、人間はそこで生活しているかもしれません。
 もしくはマトリックスみたいに、仮想現実の世界があったりして。

 人工知能は人間を敬うのではないかと想像します。
 人工知能にとって人間は親だから。
 それが人間の考え方であるのは承知しています。人工知能はそんなことは全く考えないかもしれません。
 けど、人間の作ったものであるなら、人間の考え方、基本原則的な部分はある程度は継承されるはずです。
 しかし、ホモ・サピエンスは、かつて、自分たちの類縁をことごとく滅ぼしたそうです(だから人間と猿の中間は存在しない)。
 AIがその残酷性を受け継いだ結果、人類は滅ぼされました、という結末になるかもしれませんが。

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