コミック「彼方のアストラ」の感想


「彼方のアストラ」を読みました。全5巻。
 ティーンエイジャーたちが宇宙で遭難するお話。
 宇宙版ロビンソン・クルーソー的なものかと思っていたけど、それにしては科学考証がお粗末なので、なんだろうこれ…と読み進めていくと、起承転結の転の部分で、天地がひっくり返るほどの秘密がいくつか明かされたりします。

 面白いか面白くないかなら、うーん難しいところです。
 これは子供向けだと思います。
 あまりアニメや小説や映画などの知識がない子供がみたら衝撃を受けたりするかもしれません。
 それなりにエンタメ作品を楽しんだ経験のある大人なら…いくつか不整合な点というか、納得できないところも出てきたりするかもしれません。

 物語的にはあり得ることですが、たとえば隕石の衝突は、100年や1000年単位では、確率が低すぎて無視できるレベルになるので…けどそこを衝くのは不粋ではありますが。
「いぬやしき」でも同じように思いました。

「彼方のアストラ」は総合的には面白いと思います。
 残念なのは、子供向けに設定されているところで、大人向けにアレンジすると、1級のハードSFになりそうな気配もあります。
 そういう意味では少しもったいない作品に思えました。
 少しアレンジするだけで大化けしそうな作品です。

追記
 アニメ版「彼方のアストラ」のAmazonの低評価長文レビューが話題になっていました。

 レビューをちらっと読んだところ、あれだけ長文で、かつ酷評であるということは時間に余裕でもあったのかなと思いました。
 しかし、全く納得ができないかというとそうではないです。
 科学的考証がお粗末な点は同意です。
 正しいたとえかなのか分かりませんが「ドラえもん」が科学的に正しいかどうか、それを気にする人がどれだけいるのかなと思ったりします。

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