料理が上手な人と下手な人の違いですが、これはもう単純に、人生の中でどれだけ料理に時間を使ったか、ということだと思います。
お母さんが料理が上手なのは(中には料理が苦手なお母さんもいますが)、長い時間、料理に携わっているからに違いありません。
技術や知識の習得も大事ですが、どれだけ料理の経験があるか、どれだけ時間をかけたか、というのも重要です。
単身者の一人暮らしは、調理にかける時間は、その人のバックグラウンドも関係しますが1日合計で数十分、長くても1時間程度。
仕事をしていると、夕飯をつくるのが面倒で、スーパーマーケットのお総菜で済ませることもあるはずです。
専業主婦の場合は、家族の分も作らないといけないから、1日1時間以上はかかると思います。
さすがに6時間以上もかかることはないと思いますが、とにかく単身者よりも調理にかかる時間は多いです。
これがお母さんのつくる料理が美味しいという点に繋がるのだと思います。
調理を仕事として行っている場合、1日の労働時間は10時間前後になります。
10時間ずっと調理していることはまずないので、5~7時間ぐらいになるでしょうか。
従って料理を覚えたければ、料理教室に通うよりも、飲食店の厨房で働いたほうがお金はもらえるし経験は積めるしいいことずくめです。
場所によっては、料理というよりは作業になっているところもあるので、そういう場所だと、働いたとしてもあまり意味はないかもしれません。
自炊する場合の調理の時間と、業務で調理をする場合の時間は、同列には語れないと思います。
当然、業務で調理しているほうが調理技術は上がります。
自炊の場合の調理時間は1日数十分から1時間程度なので、大したことはありません。
自炊歴10年です、という単身者の人は、まあ料理はできるのかもしれませんが、プロの調理師の2年目ぐらいの技量だと思います。
しかしながら、時間さえかければ、料理が上手になるとも言い切れません。
作る人がいて、食べてくれる人がいて「美味しい」と言ってもらえると、頑張ろうという気にもなって向上心も芽生えたりもします。
才能については、いっさい関係ない、というつもりはありませんが、もし料理の才能があったとしても、料理未経験者なら、その道数十年のベテランに勝つことは不可能です。
才能の割合は小さいと思います。
センスなども同様です。
料理の才能やセンスは、経験に勝るものではありません。
経験>>>才能≒センス だと思います。
もし経験が同じぐらいの料理人がいて、優劣をつけるなら、そこはやはりセンスや才能が関わってくると思いますが。
追記
時間さえかければ料理は上手になる、とは少し乱暴ではあります。
毎日同じ料理ばかりつくっていると、おそらく料理は上手くなりません。
上手くなりたいと思って、本を読むなり、誰かに師事したり、色々と試行錯誤をすることも必要です。
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