海外ドラマ「デクスター」シーズン5の感想

デボラ・モーガンのイラスト
「デクスター」シーズン5の感想です。
 シーズン5ですが、面白さは衝撃的な結末だったシーズン4から少しトーンダウンしたと感じました。

 簡単な粗筋を紹介します。
 デクスターはいつものごとく野放しの殺人鬼を始末するが、その場面を監禁されていた女性ルーメンに目撃されてしまう。
 ルーメンは複数の男性に乱暴されており、その復讐をしたいからデクスターに手伝ってくれと頼む。
 ルーメンを乱暴した男性グループの首謀者はジョーダン・チェイスという有名人。
 デクスターはジョーダン・チェイスをターゲットに据え、ルーメンと行動を共にする。

 ほか、ラゲルタがエンジェルと結婚していたり、デボラがクインとくっついたりしています。
 海外ドラマで、登場人物同士の恋愛が始まると、マンネリ気味の証拠かもしれません。

 デクスターのシーズン5の見所はいくつかあるけど、その1つはラゲルタとデボラの確執です。
 犯罪者を捕まえる計画を立て、担当はデボラだったけど、そこにラゲルタが出張ってきて、指揮系統に混乱が生じて、結果、銃撃戦になって民間人にも死傷者が出る。
 警察は世論から叩かれ、誰かを人身御供とする必要がある――という状況が発生。
 
 ラゲルタからしてみれば、自己の保身に走るのは無理からぬところ。
 シーラ・マンソンという下っ端の警官が捜査に参加するけど、彼女がきっかけで撃ち合いが始まったのは確かです。
 指示を出したのはラゲルタ。
 なのでラゲルタが下っ端のシーラ・マンソンを左遷しようとするのはまあ当然だと思います。
 
 デボラにしてみれば、シーラ・マンソンに指示を出すことを反対したので、シーラ・マンソンは悪くない。
 私も当然悪くない。
 シーラ・マンソンはデボラにとっては後輩にあたり、関係が近い存在です。
 だからシーラ・マンソンを庇う行動に出るのも仕方がないとも思います。

 ラゲルタが責任者であるのは間違いないから、ラゲルタが責任をとるのが筋とも思える。
 本部長のマシューズが決めればいいことです。

 見所のふたつ目。
 ルーメンという女性と、デクスターとの関係。
 アメリカ人の美的感覚の問題なのかどうなのか、ルーメンが美人には思えないです。ごく普通のお姉さんのように思えます。
 なんというか、白人らしくない顔つき。
 和菓子みたいな顔です。

 リタは美人でした。
 美人だけどうざかった。
 どうでもいいことに固執して、それによってデクスターを振り回したりもしました。
 ま、そこら辺はコメディ的な要素もありました。
 ルーメンも最初はうざい存在です。
 浅はかで馬鹿な女……というふうに思えるけど、それが物語の中盤で一転します。
 彼女は間違っていませんでした。

 見所3つ目。
 元警察官リディ(もしくはクインというべきか)と、デクスターとの関係。

 クインは、デクスターに対して疑いの目を持っています。
 なので独自に調べようとする。
 元警察官リディは、汚職がばれて警察をクビになったけど、きっかけはラゲルタの告発です。
 ちなみにラゲルタは、夫のエンジェルの暴力事件から目を逸らさせるためにリディを利用しています。
 リディは汚職をしていたから悪いと言えば悪いけど、それでもラゲルタの行動はひどいです。

 リディは、デクスターの本質まで迫るけど殺されます。
 あそこはちょっと都合がいい展開でした。

 備忘録も兼ねておさらい。
 シーズン1では生き別れの兄と再会するけど殺す。
 シーズン2ではメンヘラ女に振り回されて、同僚(ドークス)を始末。メンヘラ女も殺す。
 シーズン3は狂った検事補とお友達になったけどやっぱり殺す。
 シーズン4は先輩殺人鬼と仲良くなったりするけど最後は殺す。
 シーズン5は伴侶ともいうべき女性が登場。彼女は復讐を遂げて、デクスターの元から離れる。

 デクスター関連は以下をご覧ください。
海外ドラマ「デクスター」(シーズン1)の感想
海外ドラマ「デクスター」シーズン2の感想
海外ドラマ「デクスター」シーズン3の感想
海外ドラマ「デクスター」シーズン4の感想
海外ドラマ「デクスター」シーズン5の感想
海外ドラマ「デクスター」シーズン6の感想

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